背中にラクガキ

 しげるが出て行った保健室では、


「あら、リーダーどうしたのかな?たぶんテーピング取りに来たと思ったのに。また後で来るかな」


 とあすか先生が言いながらまだ安永に対する作業を進めていた。そして数分後。


「よし、できた。戻っていいわよ」

「はい。でも、何書いたんですか?」

「いいから、気にしないで。ささ、戻った」

「うーん、わかりました。あすか先生、失礼します」


 少々納得しないが、これ以上問い詰めても何も答えそうも無いので、安永はグラウンドに戻っていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る