重厚な文体、表現の巧みさもさることながら、非常によく練られているストーリーだなと感じました。これまで一般的に知られていなかったような場所に大勢の人が殺到することで多くの問題が浮上し、住職が非常な決断をせざるを得なくなった決定的な出来事が作中で起こりますが、現実世界の私達の見知らぬところでもきっとこのような事例が数多くあるのでしょう。SNSなどで個人が有益な情報を容易に拡散することができるようになった昨今、本作のテーマ性はけつあなよりも深い。
若干甘味のある水という事で中国の最大の尿秘術である桃娘や桃息子のリトルジョーの可能性があるなと思いながら読んでいましたが、当たらからずも遠からずという感じでした。そっちかぁ~それと、もしかして禊泉(けいせん)ってゲイ専とかけてますか?かけてますよね?男だらけだったしかけてると信じてます。kuso小説ならではの考察が進む良い作品でした。本当にkuso。