第51話【怖い話】教室のロッカー彡()()「ドアが……開かない」

彡(^)(^)「あっ、いいこと思いついたで!」


(´・ω・`) 「やきうくんどうしたの?」


彡(゚)(゚)「実はな……」ゴニョゴニョ


友人「へー、面白そう!」


(´・ω・`) 「えっ、また先生に叱られるよ」


彡(^)(^)「へーきへーき。んじゃ、これからいってくるでー」スタタタ


(´・ω・`) 「あーあ」








キーン コーン


生徒「起立、礼。着席」ザッ


(´・ω・`) (始まっちゃったよ。やきうくん、ホントにやるのかな?)


(´・ω・`) (授業中、教室のロッカーからいきなり飛び出して驚かすだなんて)


先生「では、この前の続きから……」








(´・ω・`) (やきうくん、いつ出てくるんだろ)クルッ


友人(まだかな?)クスクス


先生「そこー、静かにね」








カタッ


(´・ω・`) (今、なにか音がしたような。もうすぐかな?)ソワソワ


友人(もったいつけるなぁ、やきうくん)ソワソワ








(´・ω・`) (あれ?)


先生「ここで終わります」


生徒「起立、礼。着席」ザッ


ガヤガヤ


(´・ω・`) 「え、やきうくんは?」


友人「うーん、ロッカーから音もしないし中で寝ちゃったとか」


(´・ω・`) 「とにかくロッカーを開けてみよう」ソー


カチャ


彡()()「うわああああぁぁん!」バッ


(´・ω・`) 「や、やきうくん!? ねえ、どうしたの!」


友人「あっ、やきうくん血が出てるよ」


彡()()「ああぁぁあ、ハア。うううう、ゼエハア」ガクガク


彡()()「ドアが……開かない。だ、だれも開けて……くれんかったああああ」ブルル








その後


(´・ω・`) 「やきうくん、いったいなにがあったの?」


彡(゚)(゚)「……あの日の授業が始まってから、すぐに飛び出すつもりだったんや」


彡(゚)(゚)「はじめはロッカーの内側を軽く叩いたりしてな」


彡()()「でも、いざ扉を開けようとしたらビクともせんかった」


彡()()「まずいと思ったワイは、中からガンガン叩いて思い切り叫んだ。そのときに、手が切れて血が付いたんやな」


彡(゚)(゚)「まるで誰かが開かないように押さえつけてるみたいな」


(´・ω・`) 「あのロッカー鍵なんてついてないよ。ロックもないし、ただのフタだよね」


(´・ω・`) 「声もなにも、はじめの物音以外は聞こえなかった」


(´・ω・`) 「クラスのみんなは席についていたし、先生も見張ってた」


彡(゚)(゚)「そうなんや。ワイもロッカーの中から、みんなの様子を見とったからな」


彡()()「……ワイ、全員に無視されとると思って怖かったわ」


(´・ω・`) 「いやそんなことは……でもイタズラはほどほどにね」


彡(゚)(゚)「わかったで(次はロッカーやめて、カーテンとかがええかな?)」


(´・ω・`) 「……」








【怖い話】教室のロッカー彡()()「ドアが……開かない」 完

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