第37話【怖い話】異世界彡(゚)(゚)「裏世界?」
ガツガツ
彡(^)(^)「ふー、食った食った。ごちそうさんでした!」
彡(^)(^)「今日も暑い! けど、夏休みは始まったばかり。最高や」
彡(゚)(゚)「あっ、そういえば去年の夏休みはギリギリまで宿題してなかったな」
(J( 'ー`)し「来年こそは、わかってるでしょうね!」)
(彡()()「……ハイマッマ」)
彡()()「また、マッマに叱られる」
彡(-)(-)「とはいうものの、やる気が起こらんし」
彡(゚)(゚)「まずは自由研究や!」
彡(゚)(゚)「テーマは、プロ野球選手の似顔絵とか」
彡(゚)(゚)「アカン……ワイの画力やと見分けがつかんわ」
彡(^)(^)「しゃーない、身近な昆虫図鑑でええやろ。決まりや!」
ジージワジワジワジワ ジー
彡(^)(^)「というわけで、いつもの近所のグラウンドやで」スタスタ
彡(゚)(゚)「やっぱりセミとかバッタしかおらへんな」ガサゴソ
彡(゚)(゚)「ヘラクレスオオカブトとかおったらクラスのヒーローやのに……あれ?」
彡(゚)(゚)「なんやろ。鉄の扉かな」
彡(゚)(゚)「サビとる」カンカン
彡(゚)(゚)「ココを引っ張るんかな」ガッ
彡(^)(^)「おっ、カギとかかかっとらんわ」ガチャッ
彡(゚)(゚)「うーん。ワイのほかには、誰もおらんみたいやな」キョロキョロ
彡(゚)(゚)「よっ……重いけど開く」ギイィッ
彡(^)(^)「もしかしたら秘密基地とかあるかも! 懐中電灯持ってこよ」タタッ
彡()()「ゼェ、ハア。よっしゃ、まだ誰もおらんし今のうちやで」ギイィッ
サラサラサラ
彡(゚)(゚)「水の流れる音がきこえるわ。変なニオイもせんな、下水道やない」
彡(゚)(゚)「ハシゴで滑らんようにせんと……」カン カン
彡(゚)(゚)「ここが底かな? 道の下の方は、水が流れとる」スタッ
彡(゚)(゚)「ハシゴのとこから、前と後ろに道がある。とりあえず前に進むで」
彡(^)(^)「まっ暗や。懐中電灯持ってきてよかったで」スタスタ
彡(゚)(゚)「……」スタスタ
彡(゚)(゚)「あれ? 鉄の柵や。隣には、またハシゴ」
彡(-)(-)「なんや、もう行き止まりかいな。学校の廊下の方が、まだ長いような」
彡(゚)(゚)「ここから上るで」カン カン
ガチャッ ギイィッ
彡(゚)(゚)「ふー、ここの扉も開いてて助かったで」
彡(゚)(゚)「えっ! なんで、こんなに暗いんや」
彡(゚)(゚)「いつのまにか夕方……家出たときは、まだ昼過ぎやったのに」
彡(-)(-)「あれ? 向こうにあんな建物あったやろか」
彡()()「はよ、家に帰ろ」タタッ
彡(゚)(゚)「ここは、ワイがいっつも『プロ野球チップス』買うてる駄菓子屋……やないなこれ」
彡(゚)(゚)「店というより、家。引っ越したんかな?」
彡(゚)(゚)「こっちのは……はじめて見るマークや。標識か? 何を注意するんやろ」
彡()()「家はどうなってんのやろ!」タタッ
彡(゚)(゚)「……なんかワイの家ちゃう」
彡(゚)(゚)「この前、ワイが植えたアサガオと同じ場所に生えてるけど、花まっ赤やで」
彡(゚)(゚)「この車も、変なタイヤついとる。これで走るんかな?」
彡(゚)(゚)「それに、この丸っこい置物はいったい……魔除けとか」パシパシ
(´・ω・`)
彡(゚)(゚)「でも、表札はワイの家と同じ」
彡(゚)(゚)「なんとなくワイの家やな」
彡(゚)(゚)「ちょっと、覗いてみたろ」コソコソ
J( 'ー`)し「ふんふふーん」
彡(゚)(゚)「どう見てもマッマや……でも、あんな服はじめて見たで」
彡(゚)(゚)「料理中かな? フライパンとか鍋も変な色やな、形も」
彡(-)(-)「どうなっとるんや……似とるけどちょっと違う世界、あっ」
彡()()「まさか、これが裏世界? ゲームみたいやけど、これは現実や」
彡()()「はよ元の世界に戻らんと! 戻れんようになるかもしれへん」タタッ
J( 'ー`)し「ん? やきう、帰ったのー?」
タッタッタッ
彡()()「ゼエハアゼエハア、ヴォエ(元の世界に戻れますように、元の世界に戻れますように、元の世界に戻れますようにー!)」
*
ブロロロ
彡(゚)(゚)「ここは、あのグラウンド……まだ、残っとったんやな」
彡(-)(-)「あの出来事は、ワイが小学生の頃やからもしかして間違いかもしれへんけど」
彡(゚)(゚)「アカン。あの記憶がよみがえってきて、いまだに恐ろしいわ(結局、宿題終わらんでマッマに叱られたこととか)」
彡(゚)(゚)「なんやったんやろな本当に……」
ザアアァァァァ
(´・ω・`)
【怖い話】異世界彡(゚)(゚)「裏世界?」 完
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