第28話【怖い話】おーい彡(゚)(゚)「原ちゃーん、足でもつったんかー」

?「おーいっ」


彡()()「……」ビクッ


(´・ω・`) 「おーい、やきうくん? どうしたの、そんな顔して」


彡(゚)(゚)「なんや原ちゃんか。……いや、ちょっと思い出してな」


(´・ω・`) 「ん?」











ブロロロ


彡(^)(^)「夏は海やで!」


友人「おー、海の近くにくると潮のかおりがするなぁ」


(´・ω・`) 「うぅ……ちょっと酔ったかも(ぼくらは、大学の友人同士。夏休みを利用して、海に遊びにいくところなんだよ)」


彡(゚)(゚)「原ちゃん、酔い止め飲んだ方が」


(´・ω・`) 「酔い止めは、眠くなるからやめとく」


友人「サーフィンやってる、海水浴場か。ここにしようかな」


彡(^)(^)「いや、せっかくやからもっと先行こか。あんまり混んでるといややで」


彡(^)(^)「な、原ちゃん」


(´・ω・`) 「うっ……うん」


彡(゚)(゚)「あそこの岩場まで行くで」






ザバアァァァァ ザバアァァァァ


彡(^)(^)「着いたで! ほとんど人がおらんな」


(´・ω・`) 「すーはー、すーはー。ふぅ」


友人「さてと、浮き輪浮き輪」シュコシュコ


彡(゚)(゚)「ワイはマットや」シュコシュコ


(´・ω・`) 「フナムシがいっぱいいる(ぼくらはカナヅチってわけじゃないけれど、水泳は得意じゃないんだ。)」シュコシュコ






彡(^)(^)「あははは、天気もいいし海にきてよかったで」


(´・ω・`) 「そうだね、クラゲもいないし」


友人「ちょっとトイレにいってくる」


彡(゚)(゚)「トイレ? その辺ですればええんやないか」


友人「大きいほう……なんだが」


彡(゚)(゚)「だから海ですれば」


(´・ω・`) 「海の中でしないでよ! たまに口に入るんだから」


友人「じゃあな、さっきの海水浴場にトイレがあったみたいだから」スタスタ


彡(゚)(゚)「海はダメか」


(´・ω・`) 「君はしてないよね?」





オーイ




ザバアァァァァ ザバアァァァァ


彡(-)(-)「うーん」ウトウト


彡(゚)(゚)「あっ、ちょっと休むつもりが寝てもうた」


彡(゚)(゚)「あれ、二人ともおらへんな」キョロキョロ


?「おーい」


彡(゚)(゚)「え、原ちゃん? なんやろ、あんな沖の方から(ワイより水泳苦手やろ)」


彡(゚)(゚)「おーいっ」


(´・ω・`) 「おーい」ブンブン


彡(゚)(゚)「なにかあったんかな? 行ってみるか」バシャーン


彡(゚)(゚)「原ちゃーん、足でもつったんかー」バシャバシャ


(´・ω・`) 「おーい」ブンブン






チャポチャポ


彡(゚)(゚)「さっきの岩場から、けっこう泳いだな」クル


「おーい」


彡(゚)(゚)「え」


( ゜ω゜ )「……」


彡()()「あれ?(だれや、こいつ。浮き輪も付けてへん、原ちゃんやない)」


( ゜ω゜ )「……」


彡()()「うぅぅ(は、はよ逃げな)」バシャバシャ


バシャバシャ バシャバシャ


彡()()「げ、ぜんぜん進まんやないか(潮の流れが早すぎるんや)」





ガシッ





彡()()「え」


彡()()「足が!」


ググググーッ


彡()()「うぶっ、わっ(マットが離れた、引っ張られとる!)」


彡()()「ガボガボバババ……(だ、だれか助け)」








ガッ


「おいっ、大丈夫か!」


彡()()「ゼエハァ」








彡(-)(-)「どうも、ありがとうやで」


(´・ω・`) 友人「助かりました」


通りすがりのサーファー「いえ、助かってよかったです」


(´・ω・`) 「やきうくん、なんであんな沖に行ったの?」


彡(゚)(゚)「……呼ばれたんや」


通りすがりのサーファー「助けたときに見えたんですが……足に、男の人がつかまっていました」


通りすがりのサーファー「あれは、人間じゃないですよ」


彡()()「げ!」


友人「これは」


(´・ω・`) 「右足のアザが手の形みたい」











彡(゚)(゚)「あの海の出来事には参ったで」


(´・ω・`) 「うん(あの場所を調べてみたんだけど、潮の流れが早い場所で事故が多かったんだって)」


(´・ω・`)(泳ぐ前には、準備体操した方がいいよ)


友人「おーい」


彡()()「……」ビクッ








【怖い話】おーい彡(゚)(゚)「原ちゃーん、足でもつったんかー」 完

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