第22話【怖い話】消えたタクシー彡(゚)(゚)「消えた……あっ、思い出したあの名札」

彡(-)(-)「ふぃー、もうこんな時間か」フラフラ


彡(゚)(゚)「酔いもさめてきたで」


彡(゚)(゚)「こんな時間じゃ電車もないし、タクシーやな」


ブロロロ


彡(゚)(゚)「おっ、ちょうどいいところに」スッ


ブロロ キィイイー


彡(゚)(゚)「○○まで、お願いしますやで」ガチャッ


(´・ω・`) 「ーーわかりました」







ブロロロ


彡(゚)(゚)「……」


(´・ω・`) 「……あ、私きうりが好きなんですよ。あの歯ごたえーー」


彡(゚)(゚)「はあ」


(´・ω・`) 「わたしも、この近くに住んでたことがあるんです。いいところですよね、ここってーー」


彡(゚)(゚)「はあ」


(´・ω・`) 「こんな仕事やってるとね、いろんなお客さんと出会うんです。このあいだはーー」


彡(゚)(゚)「はあ」


(´・ω・`) 「……」


彡(゚)(゚)「……」


ブロロロ


(´・ω・`) 「ちょっと、きいてもいいですか? 最近どうです、お客さん」


彡(゚)(゚)「……(面倒やな、でも、まあええか)」


彡(゚)(゚)「実はーー」







(´・ω・`) 「ーーだから、あんなところまで行きたいと言ったんですね」


彡(。)(;)「ワイ、もうこれからどうしたらええか。もう生きてても仕方ないんや」


(´・ω・`) 「いろいろと大変だったんですね。お客さん」


彡(。)(;)「うう……」


(´・ω・`) 「人生はつらいことが多いものです。つらいけれど、それだけ楽しいこともありますよ。今は、人生の頑張りどきなんですよ、きっと」


(´・ω・`) 「わたしでよければ応援しますよ!」


彡(。)(;)「う、どうも(ん、話したら落ち込んでた気分がよくなったような)」


(´・ω・`)「お客さん、着きましたよ」


彡(゚)(゚)「えっ、ここはーー」ガチャッ


彡(゚)(゚)「ワイの家」


「まだこっちにくるのは早いよ、さあ降りた降りた」


彡(゚)(゚)「あっ、あのーー」クルッ


ブロロ フッ


彡(゚)(゚)「消えた……あっ、思い出したあの名札」





「ワイのじいちゃんや」





彡(゚)(゚)「なんで気づかんかったんやろ」


彡(-)(-)「じいちゃん……風呂入ったり、テレビ見たり、遊びに連れてってくれたりしたな」







「(´・ω・`) 」チーン


彡(^)(^)「じいちゃん久しぶり、ワイは今日もしっかりやってるで!」







【怖い話】消えたタクシー彡(゚)(゚)「消えた……あっ、思い出したあの名札」 完

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