第4話彡(゚)(゚)「ウッ、ンーッ! ウッ、ンーッ!」双眼鏡
リリリリリ
(´-ω-`) 「今日もいい天気だなー、虫の鳴き声もいいよね」
(´-ω-`) 「夜中は一日のなかで一番静かで落ちつくんだ」
(´・ω・`)「星を見るのもいいけど、ぼくは街を眺める方が好き」スチャッ
(´・ω・`)「ちなみに星座を見るなら、望遠鏡よりも双眼鏡のほうがおすすめだよ」
(´・ω・`)「このあいだも流れ星を見ちゃって……だれに説明してんだろぼく、ふふ」
(´・ω・`)「あれはタクシーか……あそこは居酒屋だから酔っぱらいのお客さんかな」ジー
(´・ω・`)「人に言ったら変な趣味だって言われそうだけど、好きだなー」
(´^ω^`)「でも、明かりのついた部屋をジロジロ覗いたりはしてないからね」
(´・ω・`)「ちなみにここはベランダじゃなくて、なんと屋上でーす」
(´・ω・`)「だからいろんな方角、東西南北バレずに覗け……見ることができるんだよ」
(´・ω・`)「んーと、いつも通りうちから順番に見ていこうかなー」ジー
(´・ω・`)「ぼくんちの玄関、庭……まあいつも通りだよね」ジー
*
(´・ω・`)「あとはこっちで終わりかー、西側のお隣さん、お店、アパート……坂はどうかなー?」
(´・ω・`)「んー、あそこの自販機……まあこんな時間はだれもこないよね」ジー
(`・ω・´)「あっ! でっかい蛾だ」
(´・ω・`)「まあ今日だけ特別にUFOとか見えたりしないよね……あーあ残念」
(´・ω・`)「あれっ……気のせいかな」ジー
(´・ω・`)「なんか動いてる……ランニングかな? こんな時間に」
(´・ω・`)「ダイエットで走ってる人、たまに見かけるし」
(´・ω・`)「んんっ……坂の下まできた……こども? え……まさかこっちにきてる」
(´゜ω゜`)「拡大して……」ジー
(´゜ω゜`)「うわっ服着てないし、なんだあれ」
(´゜ω゜`)「こっちみてわらってる」ゾー
タッタッタッタッタッタッ
彡(●)(●)
タッタッタッタッタッタッ
彡(●)(●) ブンブン ブンブン
(´゜ω゜`)「アワワワ、早く逃げないと! ああっカギ(手、振ってた、なんで?)」
(´゜ω゜`)「カギ、かかってるよね」ダダダダッ ガラガラッ
(´゜ω゜`)「うわーどうしよ、とっとっよっとっ」ダダッ タンッタンッタンッタンッタンッ
(´゜ω゜`)「なにか武器は……これでいいや、時間がない!」ガッ
(´゜ω゜`)「コンセントにさしてる場合じゃないよね」アタフタ
(´゜ω゜`)「よし、玄関は」ダダダ
(´゜ω゜`)「ふぅ……ふぅ……よかったカギはかかってる、はぁ」ガチャ
タッタッ ダッダッダッダッダッ
(´゜ω゜`)「来た! ……うぅぅ(絶対アイツだ、やっぱり見えてたんだ)」
(´゜ω゜`)「……(どっかいけどっかいけ、帰れ帰れおねがいします)」ガタガタ
彡(●)(●)
ダンッダンッダンッダンッダンッダンッダンッ
(´゜ω゜`)「ぁぁ……(きっとドアのむこうに、いるんだ。あの痩せたのが)」ガタガタ
彡(●)(●)「ウッ、ンーッ! ウッ、ンーッ!」
ダッダッダッダッダン ピンポンピンポンピンポンピポンピポン
(´゜ω゜`)「……(なんでこんな目にあうんだ)」
ダンッダンッダンッ ピンポンピンポン
ダンッダンッダンッ
彡(●)(●)「……」ピタ
シーン
(´゜ω゜`)「……(鳴りやんだ!)」ドキドキ
(´゜ω゜`)「……(帰った? いやいやここで出たら、捕まるかも)」ドキドキ
(´゜ω゜`)「……(じっと耐えるんだ)」ドキドキドキドキ
*
ブロロロ
カァッ カァッ
(´゜ω゜`)「……(明るくなってきた)」
ガヤガヤ
(´・ω・`)「……人の声」
(´・ω・`)「アイタタタ、アイロン重すぎだよ」コトッ
(´・ω・`)「助かった」ガクッ
(´-ω-`)「はぁー疲れた……もう覗き、じゃなくて……防犯監視はやめよ」
彡(゚)(゚)「ウッ、ンーッ! ウッ、ンーッ!」双眼鏡 完
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