設定
人物と用語・設定と時系列
大倉ツカサ:19歳、男性。本作の主人公。特殊マルウェア制圧部隊(SMST)隊員。
結城ヒロコ:50歳、女性。主人公を脳科学とソウルスーツで補佐する。脳科学の権威。
小泉カオリ:19歳、女性。本作のヒロイン。サイバーセキュリティ対策課捜査官。
黒崎セイイチ:45歳、男性。主人公への情報提供者。サイバーセキュリティ対策課課長。
熊谷ゴロウ:34歳、男性。主人公をライバル視。SMST隊長。
龍道川トオル:27歳、男性。主人公の背中を押す師匠。元警視庁刑事部捜査第一課第七係巡査部長。
村雨マサムネ:39歳、男性。主人公を突き動かした黒幕。元医療機器開発会社主任技師。
三上ハルト:35歳、男性。主人公に立ちはだかる敵。元防衛装備庁ID銃セキュリティ管理部職員。
高宮キクオ:56歳、男性。主人公の養親。O阪府警察本部副本部長。
綾小路ルシア:40歳、女性。人間マルウェア第一人者。K都大学未来工学部教授。
里見マナブ:29歳、男性。O阪府知事。前職タレント。T京大学経済学部出身。
鷲尾ユリハ:59歳、女性。第114代内閣総理大臣。
・用語
AQRコード:ARとQRコードが融合したマトリックス型2.5次元コード。
人間マルウェア:AQRコードによって、人に感染。細胞を変化させ、肉体を巨大にする(攻撃型感染者)と肉体は小さいながらも機動性に優れ、鋭利な爪で一撃を狙う(高速型感染者)のどちらかになる。スマホを介して人間に感染するところから『人間マルウェア』と綾小路ルシアが命名した。感染すると治療することができないため、感染者を殺すしか手段がない。
SMST:特殊マルウェア制圧部隊(スペシャル・マルウェア・サプレッション・チーム)。O阪府警察警備部に編成された特殊部隊。人間マルウェア感染者を殺害することを任務としている。
パワーアシストサポーター:PASと呼ばれ、結城ヒロコが開発した。介護・医療機器として使用されるパワードスーツを基に、人工筋肉を組み込み、心臓の鼓動で発電する防具。新開発ナノコーディングによって、ダメージを拡散させる。また、皮膚に極小の注射針を打ち込み、アドレナリンや筋力が増す薬液を投与する機能がある。
神秘脳:結城ヒロコが発見した大脳の一領域。一生分の精神的生命エネルギーが秘められており、そこに記された情報を読み解けば、人の運命を完璧に知ることができる。ただ、神秘脳を読み解く情報解析技術が追いついていない。秘められた生命エネルギーを駆使すれば、核兵器を超える兵器になる可能性があるため、存在を秘匿することにした。年を取れば取るほど、神秘脳のエネルギーは衰えていく。
スピリットメタル:神秘脳の生命エネルギーを見える形にした蒼い球体。破壊力を持った生命エネルギーを『オーラ』と呼ぶ。無限ではなく有限。
ソウルスーツ:スピリットメタルを装着することで、生命エネルギーをオーラに変化させ、肉体強化や圧倒的な破壊力を持つ攻撃を行うことが可能になるスーツ。
O阪ユートピア構想:O阪府を日本から独立させ、新たな聖地とする計画。国の言う聖地とは、超が付く金持ちしか暮らせない場所という意味である。ただの一般人は出入りすら不可能。
T天閣:O阪の観光名所として広く知られ、2031年O阪ユートピア構想が実施された時、最初に行われたのがT天閣を世界の象徴とする建造物に改造することだった。2035年も建設は続き、2050年を目処に世界一高い塔として完成する。
・年表
2025年:O阪万博、開催。
2026年:小泉カオリ、ハッカー集団アンオノマの一人と接触。
アメリカでのID銃導入を切っ掛けに、日本も導入する。それによって、日本全国の銃を全て破棄。麻薬よりも、銃が手に入りにくい社会となった。
2029年:村雨マサムネ、アメリカ軍名誉除隊。日本に帰国後、医療機器開発会社に就職。
2030年:政府が日本社会を『SOCIETY ver.5.0』と宣言。AIと現実の融合が活発になり始める。
高宮キクオ、O阪府警察副本部長に昇格。
里見マナブ、O阪府知事当選。
2031年:村雨、アンダイン村にてAIを利用した医療機器の開発を始める。未知の病に対抗するため、日本国から依頼された。
人手募集のため、海外ボランティアの募集を呼びかける。その時、やってきたのが大学三年生の龍道川トオル。龍道川は村の子供達を救いたいと考え、医療機器開発へ積極的に協力した。
二ヶ月後、鷲尾ユリハ、首相に就任。
同時期、アフリカ大陸南への海外ボランティア支援を打ち切りを発表。
O阪ユートピア構想が立案、実行される。
村雨、龍道川がボランティアから強制帰還させられる。
2032年:黒崎セイイチ、サイバーセキュリティ対策課課長に昇格。
結城ヒロコ、大脳に隠された未知の領域『神秘脳』を発見。その機能の魔物性から秘匿することを決める。
2033年:大学を卒業した龍道川は優れた能力とコネクションを利用、警視庁刑事部捜査第一課第七係に配属される。
ある日、龍道川は村雨と邂逅。村雨の推理に龍道川は理解を示し、二人はアンダイン村の復讐を誓う。
女子高校生の小泉は正義と信じるハッカー活動を開始、2033年リベンジリーク事件で世間を騒がせた。
結城ヒロコは植物状態からの回復と延命を研究。ソウルスーツのプロトタイプとなる装置を開発。
2034年:三上ハルト、防衛装備庁を辞職。村雨が三上へ接触し、仲間にする。
龍道川は犯人を追跡する最中、不慮の交通事故に遭遇し、下半身不随となる。入院後、警視庁を辞職。計画のため、SNSで活動を始めた。
黒崎はリベンジリーク事件を捜査、密かに小泉へ接触を図る。裏で交渉し、小泉をサイバーセキュリティ対策課に引き込む。
8月、大倉ツカサは龍道川の事故を受け、大学へ進学するか悩む。悩み抜いた末、大学進学を決め、高宮家から自立し、一人暮らしを始めた。
村雨はインターネットで情報収集している最中、正体不明の人物から、メッセージとウイルスが入ったデータを受け取る。ウイルスのデータを解析。結果、人体へのコンピューターウイルスだと理解する。改変して、人間マルウェアを作成した。
2035年:1月、人間マルウェア最初の感染者が出現。警察が総力を挙げて、感染者を殺す。後日、SMSTが発足。当時、陸軍曹長の熊谷ゴロウがSMSTに差し向けられる。上の意向でSMSTをまとめる隊長となった。
国からの依頼で、結城は装備を開発する。俄仕立てのパワーアシストサポーター(PAS)を、SMSTに装備させた。
2月、第二の感染者との戦いでPASは効果を発揮し、隊員の犠牲者を劇的に減らした。同時期、国立霊魂療法研究所を創立。更なる研究のため、以前から趣味程度に学んでいたスピリチュアルケアを仕事に昇華させた。
3月、大倉ツカサ高校卒業。名のある大学に入学した。
第三の感染者が現る。
4月、装着した被験者が次々と失神、死亡する中、高宮に連れられ、大倉がソウルスーツを装着。大倉はソウルスーツに適合し、SMSTに入隊する。ソウルスーツを使いこなすため、結城研究室で訓練を行う。
下旬、第四感染者が夢幻大橋に現れる。その時、ソウルスーツが活躍。ソーシャルヒーローの名が全国に広まる。
5月、第五第六の人間マルウェア感染者出現。
6月、三上ハルト、村雨マサムネ、龍道川トオル死亡。
高宮はO阪府警察本部長に就任。
O阪ユートピア構想の見直しを発表。
7月、村雨の活動を受けて、鷲尾総理大臣はアフリカ南部の海外ボランティアを広く募集することを発表。アンダイン村の病究明のため、国家を挙げて力を尽くすことを宣言した。
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