列車

一日の疲れを車窓に凭らせていた時に

君が笑っている

些細な夢を見た

その笑顔が

あまりに明るかったので

僕は驚き目を覚ます

馴染みのない風景は

切れ目なく後へ流れ

僕は

今見た夢の始まりを

君の笑顔のその訳を

思い出せず

何かが落ちたと思ったら

疲れた瞳を庇うように

涙が一つ

ポロンと

零れた

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