リリー・テレーゼ・ホワイトローズ

「ふぅ・・・疲れたな、新入生挨拶。」


「きゃあっ・・・もしかして、ホワイトローズ嬢!?うそっ!夢みたぃ」


・・・黄色い声が聞こえた気がしましたけど気にしません。ええ、聞こえてないです。はい。まっったくきこえてないんですからねっ!


あっ肩を叩かないで反応するしかない・・・


「どなたでしょう?」


なるべくふんわりと、ふんわりとぉ~!


「どっどなただなんてっ!?あ、あたしはルミナス・カーサイルですわっ!あなたのいっこうえの先輩の!」


「カーサイル先輩ですか。ごきげんよう。私はリリー・テレーゼ・ホワイトローズと申しますの。宜しければお見知りおきくださいまし。」


「カーサイル・・・」


「?どうなさったのですか?カーサイル先輩。ご自分の苗字を呟かれて。」


「・・・ふんっ何でもないですわ!あ、あたしのことをとくべつにルミナスと呼ぶことを許して差し上げなくてもよくてよ!」


「・・・どっちですか?」


「はうっ!あ、いえ、そのっ・・・あっ、あたしのことをこれからはルミナスと呼ぶように!良いわね!?」


良いも何もどうでもいいのが本音なんですが。。。


「ありがとうございます、ルミナス様」


「ふ、ふふっ・・・ふんっ!よろしくてよ、ホワイトローズ嬢!」


スタスタと去っていかれる・・・

なんだかおかしな人だったなぁ


「あっあのっ、ホワイトローズ様!」


「・・・はい、リリー・テレーゼ・ホワイトローズです。」


「わ、わたくし、ラミナス・ルーズレーアといいますり。おなじくらすですので良ければ仲良くしていただけますか?」


ラミナス様・・・お優しい方。


「ありがとうございます、ラミナス様。こちらこそお願い致しますわ☺️」


はぁ・・・テレーゼの名を名乗るの、ケッコー勇気か要ります・・・

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華の剣のお姫様 雪月華@33331111 @33331111

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