わんこ君vs人斬りイド

マスター:わんこ君、フェンリルで良いんじゃ?(適当)


日向:あれは完全な狼でしょう、彼に咬まれますよ?


イド:犬っころにそげな大層な名前付けんでもええやろマスター……


(突然影から狼が飛び出してイドに襲い掛かった。慌てて逃げ出す人斬りイド)


ちょい!んでわしだけづかれるんねや!


狼(?):(待ちやがれ!犬扱いしやがって…喰ってやる!)


イド:酣、手ぇ貸せ!本気やこの犬っころ!!


酣:………お断りします。


(逃げてきたイドに一発食らわせて組伏せた)


イド:ぐぐ………!何すんねや、喰われるやんけ…


(酣は冷めた目でイドを睨むと無理やり頭を下げさせた)


酣:申し訳ありません、狼様。私の主が非礼な発言をしたこと、慎んでお詫び致します。

……主。この方は人間の心も思考もございます、犬扱いなど言語道断ですよ!


どうしても見た目でお呼びするならきちんと狼と形容してください。それが最低限の礼儀です。


日向:(師匠は"わんこ君"と呼んでいたので少なからず師匠のせいではありますよね…)


狼:(……ふん、人の子が知ったような事を言う。だがこいつ…人にしておくには惜しいな。


……この俺に敬意を示し、あの状況で己が主とやらも組伏せたか。……貴様の度胸に免じ赦す。だが次は容赦しない。)


(狼は一瞥すると立ち去った)


日向:(え………!か、彼が…見逃した…?師匠でも難しいのに…。酣さん、凄い方なんですね…)


酣:………はぁ。次は容赦しないそうです、私も庇いだて致しませんから大人しく噛まれてください!


イド:あんにゃろ…次はたたっ斬るど!


(全く反省していない様子だ)


日向:(イドはどうして…エルと狼君とは相性が合わないんですかね?


エルの方は一方的に敵意を向けられている以上致し方無いでしょうが、狼君は理由が分かりません。


それに…酣さん。いかな剣精と言えどあの状況で彼を恐れないなんて…)


酣:……音無にも言っておかないといけませんね。狼様にちょっかいを出している主様には助太刀するなと…

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