応援コメント

アリス――鏡の中の(13)」への応援コメント

  • 悲しい過去が明らかに
    木曜日だけ安里寿になりかわる白兎のつらさを思うと胸が痛い
    しかしそれ以上に悪い想像をしてしまいました
    安里寿になりきろうとする白兎と
    お嬢になりきろうとする田ノ中
    目的は違えど二人とも同じ事をし
    「幸せになるならひとつになるしかない」と同じ事を言っている
    そして田ノ中も白兎も助言を受けていた
    悪意ある第三者がいる気がしてならないっす
    もしかすると五十嵐や霧島にも関係してるとか?

    いやいやいやいや
    これは女学院でキャッキャッウフフするお話
    ソンナコトナイナイ

    作者からの返信

    Edy先輩!コメントありがとうございます!

    母親の祥歌さんにとっては、まさに自分が自分でなくなるほどの事故だったのです。なにもかも分からなくなり、目の前にいるのが息子であることすら曖昧になって、ただただ失ってしまった愛娘のことを思い、後悔と懺悔の日々を送っているのでしょう。なにも言わず、なにも感じず、その永劫の中で。

    白兎は白兎で、自分のつまらない意地と見栄と、嫉妬のせいですべてを失くしたと思い込んでいます。それは、祥子と出会ったことでほんの少しは薄れたかもしれませんが、決して忘れることのない、背負い続ける十字架として白兎の肩に重くのしかかっています。

    そんな迷える白兎の前に、救いの手を差し伸べる人物がいたとしたら、すがらずにはいられませんよね。たとえそれが神であろうと悪魔であろうと。

    少なくとも、田ノ中と白兎が出会った「心理構築士」と名乗った人物はまさにそうでした。そして、同じ助言をしました。

    違っていたのは、そのまま迷いなく踏み出した田ノ中と、最後の一歩で踏みとどまった白兎のその後です。

    本作に登場する「心理構築士」は、四十九院探偵事務所に対する「モリアーティー教授」であり、白兎に対する「『ハンニバル』レクター博士」という位置づけです。

    ただし、その「心理構築士」が、個人単体を指すのか、なにかの集合体を成しているのかは謎のままです。
    (注:こけばしの中では決まってますよ?)

    新たに祥子を仲間に加えた四十九院探偵事務所は、この先もさまざまな事件の裏に隠された謎を解いていくことになるのですが、そのどこかに「心理構築士」の痕跡のようなものを見ていくことになります。

    果たして「心理構築士」は善か悪か。
    そこもまた、本作の最大の謎となっています。

    応援ありがとゴザイマース!(*´꒳`*)