遊宴の酣(短編台詞)

お久しぶりです…日向様。顔を会わせるのは今回が初めてですけど。主様にお仕えする剣精、遊宴・酣でございます。


え、何故名前を……ですか?私、一度聞いた名は忘れませんよ。主様と違って。


主様が人斬りになった経緯や理由が知りたい………ですか。勿論存じています。ですが……私から申し上げるのはマナー違反、ですよ?


ふふ…日向様が真に主様に信頼されているなら、教えて下さいますよ。


え、自分は信頼されていると思えない……ですか。(日向様も…主様も…鈍いと言いますか……不器用と言いますか。)


過去の言動を丁寧に吟味すれば、自ずと答えは出ていると思います。仮に信頼されてなければ…今の日向様は切り捨てられていますよ…ふふ。


確かに主様に、具合の良し悪しを申告するつもりは今もありません。ですが……それは信頼の有無ではなく、人斬りとして生きてきた慣習のようなもの。一緒に考えてはなりません。


……私から申し上げるのはこれだけです。どうぞ…主様を、宜しくお願いしますね、日向様。

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