3:使命と魂のリミット
case01:人斬りイド
イド:属性…か。わしゃ…"悪"属性じゃろ。人斬りじゃけ。
日向:お願いですから、設題である"風火水土氷雷光闇"の中から選んでください。
イド:ふうか…すいど…ひょうらい……こうあん………?(合点がいかないらしい)
日向:風や火、水に土。氷に雷…光と闇。どうですか、心当たりは?
イド:ほ。そういうこっちゃな…風、かのぅ……攻撃ならな。
日向:風……ですか?またどうして…
音無:なるほど、"神鼬"……ですよね?鎌鼬が風だから。
日向:初めて伺いましたね、その技。ちなみにどちらが放つんですか?
音無:一応、俺です。名前の由来にも繋がる技なんですけど…
酣:……近衛戦迄使われなかったんですよ。少なくとも日向様の前では…ね。別に隠しだてしていた訳ではございませんけど。
イド:ほりゃ…"諸刃の剣"じゃけ。打ったらわしまで手負いになるんや、後は…言わんでも分かるじゃろ。
日向:………!まさか、私が怒るから…じゃないでしょうね?
酣:惜しいですね、日向様。半分正解なのですが…それだけではないのです。
音無:うーん……俺が放つってのが手掛かりかなぁ…?
酣:そうですね。"諸刃の剣"の意味が分かれば自ずと答は導かれると思いますよ。
日向:………?(音無さんが放つ事、そのものが手掛かり…ですって?そもそも技の型を知らぬ故、さっぱりわからないですね…)
酣:……あら。珍しいですね、日向様が詰まるなんて…
音無:もっと素直に想像してくださいよ。
日向:もう少し手掛かりを戴けませんか?私が怒る以外でイドが躊躇うような事なんか………
音無:ははは。"諸刃の剣"がどこまで影響を与えるのか……ですよ。
酣:日向様との共闘では絶対に放てなかった………のです。
日向:そんな……まさか。本人のみならず味方まで手負いにすると、そう言うことですか?
音無:正解です、日向さん。元々この技、共闘向けに編み出された技じゃないんですよ。
人斬りとして生きてきた主は、誰かと共闘する事はありませんでした。なので……自らも攻撃対象とする技を平気で使用していました。
そうすれば、敵が攻撃範囲内の死角に潜むことができず確実に打撃を叩き込めるから。
特記事項:雷耐性50%,闇耐性75%
後書き
日向:(闇耐性が100%じゃないとは…?そんな事ありましたっけ。)
酣:(日向様、堕ちた人斬りを参照してくださいませ。)
case02:遊宴・酣
酣:私の攻撃属性は無属性。そもそも演舞用に作られたので、厳密に申し上げれば…私は武器ではございません。
音無:そう、だから姉さんは牽制以外、戦わないんですよね。
酣:例外的に日向様を気絶させる不意討ちには助力致しましたが……
日向:………ちなみに、得意な属性なんて存在するのですか?
酣:………そう、ですね。火と氷は得意ではありません。雷も……主様に危害が及ぶので。
特記事項:火&氷耐性-30%,雷耐性-75%
case03:無影・音無
音無:俺の攻撃属性は闇です。放つ技によっては……雷、風、土と変わることがあります。
日向:………雷、ですか。酣さん曰く、イドに危害が及ぶと伺ったのですが…まさか?
音無:いえいえ、酣姉さんと違って俺なら…主に雷が流れ込むことは無いんです。俺が身に付けている服、本体で言えば持ち手や鍔の部分なんですけど。
雷を食い止める素材が使われています。なので、近衛戦では俺を避雷針にして雷属性を付与しました。
日向:な………なんと…それだけで防げる電圧じゃないですよ!?
音無:主の属性耐性を見てください。雷耐性50%……これは、主が身に付けている手袋の効果です。
日向:………!まさか、あの時………酣さんが仰ってたのは……私がイドに変装して錯乱させる為ではなく、私を雷から護るために………?
酣:………着物は爆発を防ぎ、襟巻きは毒霧を防ぐために。全ては意味あっての進言でした。
特記事項:雷耐性100%
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。