【大感謝!520万PV突破!】異世界転移したら飼っていた犬が最強になりました~最強と言われるシルバーフェンリルと俺がギフトで異世界暮らしを始めたら~【Web版】
第692話 ダイエット方法を本格的に考える必要がありそうでした
第692話 ダイエット方法を本格的に考える必要がありそうでした
「……ハンバーガーを食べていると太る……という事でよろしい、のですか?」
「えっと、ハンバーガーばかり食べていたら、というくらいなんだけどね? つまりカロリーっていうのは、体が使うエネルギーにもなるわけで、全てではないけど食べ物には元々ある物で……ものによって量が違って、それを取り過ぎると太る、となるわけです、はい」
最後は敬語になってしまった。
結局ユートさんのカロリー発言から逃れる事はできず、その場にいる人達へ説明。
知識を求めているのか、セバスチャンさんが興味深そうにしている以外は、リーザとティルラちゃんとルグレッタさん以外が、前のめりになるくらいの様子で聞いていた。
というかクレア……ハンバーガーはもう食べ終わっているようだけど、手がワナワナと震えているのはなんでかな? あとアンネさんも俺を凝視しているし……。
それどころか、俺の説明が聞こえる範囲にいた女性達も、耳を澄ませて聞いているようだ……特にライラさんとかの使用人さんが多い。
ちなみに男性陣は、エッケンハルトさんやユートさんを始めとして、女性達の様子に引いているみたいだ……このあたりは、男女の意識の違いだろうなぁ。
男性でもダイエットしたいと思う人はいるだろうけど、この場には興味のある人はいないみたいだ。
「では、今日食べたハンバーガーは……いえ、数日前にも食べましたけど……」
「まぁ、それくらいなら大丈夫だと思う……」
「これだけ美味しいのに! リーザちゃんが作ってくれましたのに……食べれば太るだなんてっ!」
「いえあの、アンネさん? 食べれば必ずというわけではなく、食べ過ぎるとですからね? カロリーが高い物を食べると太りやすいというだけで、食べたら必ず太るというわけではないですから」
「それでも、太る可能性が高いのは事実でしょう? 美味しい物が食べられないなんて……」
「アンネ、私もタクミさんが作って下さったハンバーガーを美味しく頂いたので、気持ちはわかるわ。けど逆に考えればいいのよ! さっきタクミさんは、カロリーは体のエネルギーと言ったわ。それなら、太る方ではなく、動かす方にエネルギーを使えばいいのよ!」
「はっ! そう、そうですわね、クレアさん! 動けばエネルギーは消費され、太る事がなくなる!」
「まぁ……間違ってはいませんけど……」
「クレアが運動……か……うぅむ……」
クレアの考え方は間違っていない。
ダイエットをしようと考えた事がないため、詳しい事はわからないが、動けばそれだけカロリー……いやエネルギーは消費される。
つまり食べたら食べた分だけ動けば太る事はない……はずだけど、それが難しいのが人間というもの。
というか、便利な日本での生活と違って体を動かす機会が多いし、砂糖をふんだんに使った甘いお菓子ならまだしも、ハンバーガーをいくつか食べたくらいで、無理にダイエットを考えなくてもいいのにと思うのは、俺が男だからかもしれない。
エッケンハルトさんが難しい顔をして考え込んでいるのは、ランジ村の手前でヨハンナさんが言っていたクレアは運動に不向きだという事に関係しているんだろう。
「ルグレッタは、あまり反応していないようだけど、気にならないの?」
「私は、日頃の鍛錬を怠っておりませんので。先程クレア様の仰っていた、食べたら動けばいい……というのを実際にやっております。それに、名目上は閣下の護衛ですので、食べられる時に食べて有事にそなえないといけませんから」
「護衛する必要はないんだけどねぇ。まぁ、外聞もあるから仕方ないか」
俺の説明は聞いていたようだが、唯一ダイエットに関して興味を持たず、淡々とハンバーガーを平らげていたルグレッタさん。
鍛錬をしているという部分では護衛のヨハンナさんも一緒なのに、あちらは興味津々というかクレアやアンネさんに似た必死さを感じるのに対し、ルグレッタさんはカロリーが多いと聞いても気にする風がないどころか、ハンバーグを追加で食べていた。
ユートさんがなんとなしに聞いていたけど、確かに食べられる時に食べておかないと、何かが起こった時に力が出なくて対処できない……という考えはわからなくもない。
そうそう何かが起きるわけじゃないが、重要人物の護衛としては大事な心構えなんだろう、それにしては食べ過ぎな気もする。
食べ過ぎて動けなくならなければいいけど……と思うのと一緒に、ほっそりとして小柄な体のどこにそれだけ入るのか……。
「あ、そうだユートさん」
「ん、どうしたのタクミ君?」
「俺、ダイエットに関してあまり詳しくないんだけど……どうしたらいいかな? あまり、女性に運動をさせるよう仕向けるのは、無理させるように感じるから……」
「ん~、運動不足にならないくらいならいいと思うけど、ここじゃそこまでならないか。馬に乗ったりするだけでも、結構な運動になるからね。ふ~む……ダイエットの方法かぁ……」
俺の場合、ブラックな会社で働くためにカロリーを気にしている余裕なんてなかった……しっかり食べないと、動けないからな。
とはいえ、食べる時間がない時はブロックの栄養食やドリンク、サプリなんかに頼る事が多かったが。
だから、たまの休日にはレオが喜ぶのもあって、ハンバーグを自作してガッツリ食べたりもしていたんだが、それは余談か。
ともかく、昔の事過ぎて記憶が定かではなくとも、同じ日本人だったユートさんなら、何かダイエットに関するアイデアがあるかもしれないと考えて聞いてみる。
運動が苦手らしいクレアだから、無理に何かをしようとして怪我をするのも嫌だからな。
「そうだね、やっぱり食べる物を変えるのが一番いいんじゃないかな? 単純に食べる量を減らせば、それだけ太りにくくはなるけど……まぁ、それは最終手段にするという事で」
「食べる量を減らすは、単純な方法でよく見たり聞いたりする方法ですが、あんまり体によくないか」
「そうだね。人によっては、病気になるんじゃない? というくらい制限する人もいるくらいだから。さすがにこの方法は止めておいた方がいいよね」
「実際、病気になったという人もいたからなぁ。というか、それくらいは覚えてるんだ?」
「まぁ、印象に残っていたからかもね。ふむ……そうだね、あの食材なら低カロリーだったような気がするから、いいんじゃない?」
「あの食材?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます