時間

kaito

第1話

時間とは有限である。そんな事を考えたことはあるだろうか?簡単なもので言えばお店がやっている時間は午前10時くらいから午後8時くらいだろう。それよりも早くても遅くてもお店に入って商品を買ったりサービスを受けたりはできない。


この時間までにきて下さい。この時間はやっていません。この日までにやってください。この期間で終わります。


沢山の時間を過ごしたら過ごした分だけ、その時間、この時間の終わりを通過する。

ただ、いつも意識してないうちに通過してしまうだけで。


今日この日もただの通過点に過ぎなかったはずなのに、自分の通過点の意識の範疇を超えていた。

今日が過ぎれば学生生活の一区切りが付くだけなのに。

焦って、焦って、しまう。

区切りが付いてしまう前に自らを区切ってしまおう。区切ってしまえばとても楽だ。全てから開放されたい。


行動や言動、考えはいままで生きてきた知識、経験の蓄積によって変わる。


明日になっても平気な顔してる奴はいい経験を積んできたのだろう。逆に自分はなんだ。区切ってしまう。それが楽だ。最高。


やはり怖くてたまらない。でも明日になる恐怖と天秤をかけたらきっと明日になる恐怖のほうが勝つだろう。


少し冷静になって待つ。明日になる恐怖それは天秤にかけてもいいのだろうか。明日の明日は明後日。明後日の明日は明々後日。

まだ、区切りがたくさん残されているのだ。


もちろん 今日みたいに区切りが恐怖でしかない時が来るかもしれない。耐えられなくなるかもしれない。自分を区切ってしまいたくなるかもしれない。そんなときは自分で区切りを付けなければいい。延長だって構わない。

お店や、期間が設けられているものは自分ではない、誰か他人の決めたものだから。


でも、自分の事は決められる。いままだって多かれ少なかれ、決めてきたのではないだろうか?

生きていてやらなければいけない物、事はそんなに無い。



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時間 kaito @belltree722

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