聖戦士ダンバイン〜聖戦士伝説〜 紹介


「聖戦士ダンバイン〜聖戦士伝説〜」とはテレビアニメ「聖戦士ダンバイン」を元にした2000年3月4日に発売されたPlayStation専用ソフト。ジャンルはシミュレーションRPGである。ちなみに聖戦士ダンバイン単独のコンシューマー機のゲームはいま現在これ一本です。


 あらすじが思いの外に長くなったので今回わけてしまいましたが、あそこまで行かないと話ができないのでこうなりました。あのあらすじの間にも「アの国に使者を送ってから討伐に向かうかいなか」や「ゴード王と共にガロウ・ラン討伐に向かうか城に残るか」の選択肢があったり若干話が変わります。ゴード王の死は話の根幹なので変えられない運命ですが。

 もしも、ダンバイン主人公ショウ・ザマよりも先に日本人の聖戦士が召喚されていたらというif展開から始まる物語でテレビアニメ版に一分ほど登場したドレイク軍との戦いにニーが助力を求めたリの国にスポットを当てております。シュンジはオーラ・バトラーの開発者「ショット・ウェポン」の次に召喚された地上人で最初の聖戦士にして、初の地上人の国王という凄い設定の主人公。彼の決める行動によりニー達「ぜラーナ隊」に協力するアニメストーリーを追体験する「ロウルート」リの国の未来の為にあえてドレイクの野望に加担する「カ・オスルート」そこから派生するアの国とクの国と支配者の覇権を争う「覇道ルート」へと枝分かれしてゆきます。パッと見は「スーパーロボット大戦」に近く感じますがファンタジー戦記物の要素が色濃く、キャラゲーとしては原作愛に溢れたかなりの良作と後年評価されたゲームです。ちなみにちゃんと富野監督に完成品を確認してもらい「このゲーム嫌いよ」とツンデレなお墨付きを戴いたそうな。


 このゲームはダンバインが好きな方の満足度は90%は引き出せるんじゃないかなと思いますね、なんせ原作の範疇を超えた数多くのオーラ・バトラーに搭乗できたり、原作では敵対していたキャラを仲間にできたりしますからね。やり方次第では序盤からスパロボでも人気の「トッド・ギネス」や1話でマーベルのオーラ・バトラー「ダーナ・オシー」にいつの間にか撃墜されてる「トカマク・ロブスキー」を自軍に引き入れられます。この二人が来ればリの騎団にダンバインが2機入手可能なんでシュンジの戦力アップ! どっちに降りてもらうか? うーん、トカマク君に決めた! まぁ、ダンバインとの相性実は悪いしね。

 アニメ版主人公ショウ・ザマもドレイク軍に残す事も可能。原作通りにぜラーナ隊と合流すると味方NPCになるけど(ぜラーナ隊は全員NPC)ぶっちゃけ気を付けないと経験値を泥棒されてしまう恐れ、ロウルートだとリの国に引き込む事はできないけどカ・オスルートなら地上に出たあとに同じ日本人なので速攻で仲間になる強力キャラ。不本意ながらも「今更あんたを裏切る気はない」と最後まで強力ユニットとして活躍してくれる。黒騎士とは大違いだぜ。ただ、シーラ様のナの国とは敵対してるので「ビルバイン」は手に入らないから「ズワァース」に乗せて活躍させよう。搭乗しているダンバインは射程距離と防御力に難があるので事故る可能性が高いのだ。

 ちなみに、ショウをドレイク軍に置いた状態でロウルートに復帰すると黒騎士に変わり「修羅しゅら」というこのゲーム最高レベルの敵が現れてしまうのです。地上に出ると修理できていない戦力も整わない状態でコイツと最初に出会って戦わなければならない。最終的な登場機は「ズワウス」だ。クッ、やつはいったい何者なんだ!?


 このゲームの特徴のひとつはオーラマシンの開発ですね。協力関係のある国の「機械の館」から購入したオーラマシンを自国で量産して戦力にする。バリエーション豊かにするも良し強力な機体を量産して敵を圧倒するも良しである。最序盤の選択肢でリの国のオリジナルを開発する事も可能。ただ、使えるのがオーラ・バトラー「アルダム」とウイング・キャリバー「ジームルグ」だけなのでちと寂しい。データにはシュンジ専用の「バルバイン」というオーラ・バトラーがいるらしいが何故かボツったようです。ちなみにユニットデータは無く図鑑の文字だけらしい。でも、ちゃんと出渕裕いづぶちゆたかさんの描いたデザインはあるらしいです。こいつはスパロボに参戦させて登場させるしかねえ! 僕はナの国の「シーラ様親衛隊」が使ってる量産型ビルバインの「ゼルバイン」も使いたいんだよ。ウイング・キャリバーには変形できないけどね。あと、個人的には「ナイツ&マジック」というロボットアニメがこのゲームと相性良いと思ってる。国王と機体の開発設定はかなりハマると思うんですけど。


 あ、このゲーム忘れちゃいけないのがアの国のオーラ・バトラー「ドラムロ」ですね。アニメでも1話から最終話まで出番があり、スパロボでも割と硬くて避ける雑魚としても印象強いが今回もやはり優秀である。ドレイク軍に強力してると戦力の薄い序盤から手に入り、求められるオーラ力も低いのでレベルが低くても搭乗可能なのがデカイ。ロウルートで「リムル・ルフト」を仲間にすると唯一乗れるのがこれ(最終局面なのにレベル1で仲間になるのでまともに戦えないがこのゲーム全ユニットフル出撃なんです)ちなみにNPCのニーとはやはり会えない。

 ちょびっと話は逸れたが武装も優秀で死角がない。主力武装のフレイボムが上下左右1マスのマップ兵器なので隣接した敵に追加ダメージが与えられ纏めて倒すと経験値が(バグに)よりゴッソリ貰える。ちなみにオーラバルカンが装備されているがゲーム製作スタッフが間違えて着けたらしい。だが、このおかげで中距離にも無駄なく攻める事ができる。2周目以降ではショットからドラムロベースの試作機「ガドラム」が貰える(一周目は原作でショットが乗ってたスプリガン)がこいつが恐ろしく優秀でありルートによってはシュンジが最後まで乗る。ロウルートでもドレイク軍の兵器工場の奇襲でゲットできるため、シーラ様から頂いたビルバインに乗り換える際にトッドに乗せ換える事が多い。原作でもドラムロ乗ってたので違和感は無い(しかし、シーラ様の複数の質問の解答によって入手可能なアホみたいに硬い「重装型ボチューン」が手に入ると選択肢が増える)ちなみに、本来は両腕がカニの鋏みたいになってるのでオーラソードは握れないがこのオーラ・バトラーはシステム状オーラ・ソードを装備しなければならないので無理やり装備させられてる。が、このお陰で強力なソードを装備できるのでプレイヤーは気にしない人が多い。


 最後にリの騎団を紹介。


 シュンジ・イザワ―――聖戦士にしてリの国王。ロウルートでは情に熱い正義の人。カ・オスルートでは国の為には卑劣な作戦も厭わない冷血漢。オーラ・バトラーを使わない道を選ぶとシュンジ専用の白い亜種飛竜で唯一オーラ・バトラーと渡り合える。条件を満たすと隠し機体「サーバイン」に乗って現れるヴァルキリー(どう見てもガ○○ア・ニャムヒ○さん)から乗せ換える。シュンジの方が強いからしょうがない。声はうえだゆうじさん


 ザン・ブラス―――リの騎団団長。時代がかった口調が魅力的な渋い親父。どのルートでもシュンジに付き従う。序盤オーラ・バトラーに乗れて強いが最終的にリの国が国費を注ぎ込んで開発したオーラバトルシップ「ヨルムーンガンド」の艦長に固定されるので選択次第でドレイクがタダで提供してくれるオーラ・シップ「ナムワン」で終盤の補給の練習をしたほうが良い。声は無い。


 レン・ブラス―――聖戦士に憧れるザンのひとり息子。最年少ながらリの騎団ナンバー2の実力者に成長する。カ・オスルートにゆくとミの国のピネガン・ハンム王を討ち取った次の話で離脱。ついでに乗ってる機体も奪ってゆくのでピネガン戦でウイング・キャリバー ジームルグに乗せ換えて置こう。このゲームウイング・キャリバーはそんなに役に立たないのだ(ちなみにビルバインをウイング・キャリバー形態で戦闘を終えると消滅する恐怖のバグがある)カ・オスからロウルートに戻ると帰ってくるが何故か既存の戦力よりも弱いダーナ・オシーに乗っている親不孝もん。カ・オスルートだとシーラ様親衛隊としてオーラ・バトラー「ボチューン」の発展型「ボテューン」に乗って立ちはだかる。愚王があぁっ!? の叫びからシュンジへの憧れからの怒りと失望が見える。声は無いが見た目が「エイサップ・鈴木」くんに似てるので「福山ふくやま じゅん」さんで再生する人が多い印象。


 ナラシ―――セリフが最初の自己紹介くらいしかないリの騎団の3騎士のひとり。おかっぱロングヘアの男性。恐らく一番若い。オーラ力の伸びが良くダンバインに一番早く乗れるので終盤に強化パーツでガチガチに固めたダンバインを任せられる。が、普通にレプラカーンとかゼルバイン乗せた方が安定する。声は勿論無い。


 バラフ―――セリフが最初の自己紹介くらいしかないリの騎団の3騎士のひとり。青みがかったショートヘアの男性。恐らく中年。アの国のウイング・キャリバーに「バラウ」というのがいるのでちょいややこしい。テレビアニメ版にちょっとだけ登場したリの騎士にクリソツなので恐らく本人ではと思われる。オーラ力の伸びは普通。髪色のせいか青い「ビランビー」や「ギトール」がよく似合う。声はやっぱり無いが、テレビアニメ版のよく似た騎士の声は「若本わかもと 規夫のりお」さん。


 ラージャ―――セリフが最初の自己紹介くらいしかないリの騎団の3騎士のひとり。マッシュルームカットの立派な口髭の男性。恐らく一番年長者。3人のうちで唯一オーラシップに乗れる。が、終盤はザン団長のヨルムーンガンドかニー、もしくはドワのNPCオーラシップ「ゼラーナ」で間に合うので必要ない。むしろオーラ・バトラーの手数が欲しいので最初からそっち方面で鍛えよう。なんとなく射撃武器が似合うような気がする。声は当然無い。

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