　久しぶりにこちらを更新。べ、別に宇部松清さんのとこのお嬢様の第三話みて紹介したくなったわけじゃないんだからねっ。

　この「戦闘員（せんとういん）、派遣（はけん）します！」は「この素晴（すば）らしい世界（せかい）に祝福（しゅくふく）を」や「旗揚（はたあげ）けものみち」等の笑えて楽しい異世界ファンタジーを世に送り出すラノベ作家「暁（あかつき）なつめ」先生の作品のひとつです。以下、暁なつめ作品を知ってる程で紹介は続きます。

　あらすじーーーー

　カラフルなタイツ集団や孤高の昆虫仮面ヒーロー達を退け世界征服まであと一歩と迫った悪の秘密結社キサラギは世界征服後の領地拡大を目指し宇宙に広がる生物が生存可能な惑星へ調査のために悪の構成員を送り込む事を目論んでいた。組織発足時からの古株である「戦闘員六号（せんとういんろくごう）」は嫌々ながらも「キサラギ最高幹部」のひとり「黒のリリス」の造り上げたキサラギ超科学技術を結集した高性能アンドロイド「キサラギ＝アリス」と共に下調べをした異世界ファンタジーみたいな惑星へと転送（ワープ）させられるのであった。

　この素晴らしい世界に祝福を（以下このすば）よりも前に「小説家になろう」で書いていた小説をどういう訳か掘り起こされて出版される事になったのがこの、戦闘員、派遣します（以下戦闘員）だそうです。

　このすばが不慮の事故で命を落とした主人公が女神に異世界にひとつだけ望むものを持っていけると持ちかけられて死んだ腹いせに女神自身を連れていく王道?な異世界転生もので、アニメが終了したばかりの旗揚けものみち（以下けものみち）はファンタジーな異世界で勇者として召喚された覆面レスラーが魔獣のペットショップを経営（原作漫画では既に経営。アニメでは開店を目指すオリジナル展開）しながらクエストやプロレスをするお話でした。

　こちらの戦闘員は異世界ファンタジーな惑星に転移して、地質調査や新たな構成員をスカウト、アジトの建設を目指しついでに目的のためにお世話になるグレイス王国の特別部隊長となって現地のお金を稼ぎながら邪魔な魔王軍をぶっ飛ばします。前出の二作と同じく基本はギャグなので結構残酷な描写はありますが特に気にせずにスルスル読めます。

　主人公戦闘員六号（以下六号）は、やり手の幹部怪人候補生で別惑星では悪行ポイントと呼ばれる悪事を働いた分だけ貰えるポイントで物資や武器を転送されます。そのため、六号は女の目の前でチャックの上げ下げをしたり全裸で焼き肉をするといった外道行為を働いてポイントを稼ぎ、グレイス王国の部隊長として魔王軍と戦い悪行ポイントを無駄遣いしながらアジト建設を目指しますがもちろんうまくはいきません。必殺武器名はＲバッソー。

　相棒のアリスは見た目は可憐な金髪美少女ロリですが基本は超科学の子なアンドロイドなので非科学的な魔法やオカルトの類いは信じません。口が悪く反抗的ですが、割りと人情味がありますが悪の組織なので悪事はバリバリ働きます。ショットガンや手榴弾等を手に戦う部隊一の有能で中心的存在となりいつの間にか役割が主人公的になってることもあります。財布の管理もしてるので六号は彼女からお小遣いをもらって呑みに出かけたりします。ほぼ六号の隣にいるのでこのすばの女神アクアに近い？二巻と四巻の表紙。

　続いてグレイス王国騎士団長スノウ。六号達の前にユニコーンに跨がって現れた銀髪ロングでワガママボディの見目麗しき美女。グレイス王国に六号達を紹介した。名前と髪色的にこのすばのアクア、けものみちのしぐれ、クラスのキャラと思われます。一巻の表紙は彼女。

　見た目は完璧ですがコレクションの魔剣購入のために脱税、金品に目が眩んで悪事の片棒を担ぐ素敵な小悪党ムーブなメインヒロインのひとりです。金のためなら女を捨てる覚悟はあるがユニコーンには乗りたいため自重。一巻は割りとヒロイン扱いですが、巻を追うごとに扱いが酷くなり四巻ではカラーページで唯一紹介がありません。残念なポンコツなので戦闘力に期待してはいけない。

　次にこの惑星でひとりだけ信仰してる邪心ザナリス教の教祖グリム。見た目幸臼な美女でこちらも非常に残念ですが部隊随一の常識人。靴を履けなくなる呪いに掛かってるため常に車椅子。が、実は普通に歩ける。婚活中なので常に男を欲しており惚れっぽく派手なパンツを履いています。非常に嫉妬深く股間が性的に使い物にならなくなる呪いを掛けてくる恐ろしい女です。死んでも儀式を行えば思い出の品の消滅を対価に復活するので不死身。けど、本人は一度も死んだとは思ってないので思い出の品が消えてることは知らない。たぶん、このすばのダクネスに近い。三巻の表紙。

　次に食べたものの特徴が身体に現れるどこぞのピンク生物を思わせるキメラのロゼ。見た目は角とか翼とかが生えてる元気な女の子ですが、非常に食欲が旺盛でありいろんなものを食べます。一番怪人に近い見た目なので悪の構成員第一号に選ばれバッタを食べさせて地球での強敵である昔は孤高をうたっていたが今は数が増えすぎたバイク野郎の姿にしようとしますが昆虫は嫌いなので断られます。ポケ○ンみたいな攻撃が可能で優秀な戦闘力を有してますが食べ物の誘惑に弱い。重大な秘密があるようだが、ギャグ作品なので実はなにも無いかもしれない。けものみちの花子に近いキャラ。唯一まだ表紙を飾ってません。おそらく五巻で表紙。たぶん。

　最後に魔王軍。六号達の卑劣な攻撃で散々な目にあう人達。階段から落とされたり仲間を人質に取られたり地雷の上でダンスを踊ったりします。四天王がいますが一巻で三人が登場。ひとりが一巻のラスボス、ひとりが行方不明でセリフ一行、紅一点がエロいお仕置きをされて悪行ポイント稼ぎに使われます。二巻で最後のひとりが登場しますが名前が「ラッセル」で巨大ロボット戦があります。三巻は事件の顛末を擦り付けられ四巻はほぼ（終盤にちょこっとしか）登場しません。ラッセルは除く。

　なんか、色々と間違った紹介をしてるかもしれませんが、中身は凄く面白いのでオススメします。

　一巻では特別編でこのすばそっくりな惑星に転送された戦闘員の話もありますのでこのすばファンは楽しめるかも。作者曰く別世界の特別編なのでこのすば本編とは関係無いそうです（あとがきでなんかポロっと言ってる気もしますけど）

　では、失礼しました。