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SDガンダム外伝 円卓の騎士編 三章～四章

『僧生（ビショップ）ガンタンクＲ』

　先代円卓の騎士生き残りのひとり。ブリティス城の戦いで自害しようとした白金卿（プラチナロード）へ決死の説得をし、次代を信じ逃げ延びる。その後はゼ・ダンの要塞近くのソ・ドンの町で世捨ての老人を装い次世代の力の成長を待ちながら隠れ住んでいた。ゼ・ダンの要塞攻略後に皇騎士ガンダムらと合流。本来の姿で戦いに参加する。七年前の戦いで攻撃魔法を取得していなかった事に後悔の念があり、潜伏中に攻撃魔法を取得する（ゲームでも強力な攻撃魔法と回復魔法で重宝する）ブリティス最高位の魔力の使い手。ザビロニアの邪道士（ダークプリースト）ダギ・イルス（ダギ・イルス）の師でもある。新生円卓の騎士の最年長ながら若き騎士達と最終決戦に赴く。

『灼騎士（バーンナイト）ガンダムF91（ガンダムF91）』『灼熱騎士（バーニングナイト）ガンダムF91』

　志し半ばで倒れたロゼッタガンダムが基礎を築いたとされるブリティス最大のレジタンス組織リーダー。経歴不明の放浪の騎士であったが、その類い稀なる戦闘センスとカリスマ性で組織を引っ張る。同じ剣技流派の兄弟弟子は七年前に先代円卓の騎士のひとり銀騎士（シルバーナイト）Z（ズィー）ガンダム（Ζガンダム三号機）を一騎討ちの末に討ち倒したザビロニアの銀騎士ビギナ・ギナ（ビギナ・ギナ）。旧知の中であり、後の相棒。

　部下である鎧騎士ガンダムF90の三人の息子達の才能を見いだし鍛えあげる。

　ゼ・ダンの要塞攻略後に皇騎士の隊に部下と共に加わる。ブリティス城奪還作戦において多大な成果を上げる。新生円卓の騎士任命後に灼熱騎士となる。実力はキングガンダムⅡ世に勝るとも劣らないとされる。事実、その実力を見込まれ戦後、キングガンダムⅡ世より「ダバード王国」へと向かう密命を受け旅立つ。この旅立ちが第三シリーズ「聖機兵物語」のプロローグとなる。推定年齢27歳。

『剣士F90Jr.（ガンダムF90Sタイプ）』『騎士F90Jr.』

『闘士F90Jr.（ガンダムF90Dタイプ）』『重騎士F90Jr.』

『僧侶F90Jr.（ガンダムF90Aタイプ）』『法術士F90Jr.』

　鎧騎士ガンダムF90の息子達。技と力と魔法で息のあった連携をし、兄弟ならではの三位一体攻撃を得意とする。未熟さ故に父より戦に起つ事を認められず、反発心からガンダムF91のレジタンスに加わる。F91に鍛えあげられ苛烈な戦いを生き延び兄弟共に成長し、F91の部下として皇騎士ガンダムの戦列に遂に加わる事ができた。最も歳若き新生円卓の騎士に三兄弟共々任命される。もうひとり歳の離れた兄がいるが、その事を知るのは戦後である。

　余談ですが、漫画で鎧騎士ガンダムF90に「Jr.達」と呼ばれそれを偽物と見抜き皇騎士の窮地を救います。見抜けた理由は父からは「アン」「ポン」「タン」と呼ばれているというものです。十数年後に公式でこの呼び方が本当に採用されました。

『闇騎士（ダークナイト）ガンダムマークⅡ（ガンダムMk-Ⅱティターンズカラー）』

　最後に加入した円卓の騎士。先代円卓の騎士である嵐騎士ガンマガンダムの長男。七年前に父と弟と生き別れザビロニアの騎士として育てられた。父と弟はキングガンダムに殺されたと刷り込まれ七年間をキングガンダムへの憎しみを糧に生きてきた。暗殺部隊「黒の部隊」隊長 衛騎士（ガードナイト）ザビ・ギロス（ベルガ・ギロス（ブラックバンガード機）/ザビーネ・シャル）配下。

　戦いの中で死んだはずの風騎士と再開し、動揺と混乱。葛藤の末に戦線を離脱。父と生き別れた森で父の霊と再開し真実を知る。弟の風騎士の鎧の一部と父の武具を受け継ぎザビロニア時代からの相棒である名馬タイタン（ティターンズ）に騎乗し、最終決戦にて新生円卓の騎士達と合流。最後の円卓の騎士に任命される。

　当時、この「円卓の騎士」はかなりの人気を集めていたと記憶しています。ファミコンとスーパーファミコンのゲームも発売されました。ファミコンはオーソドックスなＲPGでスーパーファミコンはちょっと変わったシステムで仲間全員で一体の敵を倒すものだったと思います。あと、自分で武器の名前が決められ「さいきょうのけんとたて」と入力すると攻撃と防御が最高値になる裏技がありましたね。

　OVAも検討されたそうですが、この長編ストーリーを30分に纏める事が不可能なのとキングガンダムⅡ世のデザインが難しすぎてアニメーターが死ぬという事で断念。第三シリーズ「聖機兵物語」はアニメになりましたが、F91以外の円卓の騎士の登場はありませんでした。

　長らく謎だった初代円卓の騎士の詳細は騎士ガンダム20周年で判明し、20周年記念にデザインされた騎士アーサーガンダム等が取り込まれたようです。構成メンバーは後のシリーズに登場するキャラだったり親族だったりはたまた別のSDガンダムシリーズのキャラだったりしました。初代円卓の騎士は最も絆の薄く力のみを集めた故に纏まりがない集団だったようです。

　初代円卓の騎士ーーその後

『キングガンダム』ーー戦死

『騎士アーサーガンダム』ーー異国にて兄との確執が晴れぬまま病死

『嵐騎士ガンマガンダム』ーー息子達を護り死亡

『白金卿』ーー新生円卓の騎士

『僧侶ガンタンクＲ』ーー新生円卓の騎士

『銀騎士Ζガンダム』ーー一騎討ちの末、死亡。称号を託す

『闘士メガガンダム（メガゼータ/プロトタイプガンダムZZ）』ーー戦死

『重戦士ガンキャノン』ーー戦死

『竜騎士ファルコガンダム（騎士ガンダムオリジナル）』ーー息子と共に時空震に巻き込まれ行方不明。この息子が主役の騎士ガンダムシリーズに登場。

『蛮騎士コナンガンダム（コマンドガンダム/英雄コナン）』ーー時空震にて元の世界に帰還（遥か未来のSDガンダムシリーズGアームズ司令官コマンドガンダムであるため）

『仮面騎士ジェイバー（ガーベラ・テトラ）』ーー行方不明。別の騎士ガンダムシリーズに登場。

『法術士メテオガンダム（逆襲のシャアハイストリーマー版νガンダム）』ーー平和に飽きて早々に円卓の騎士を離脱。後の騎士ガンダムシリーズに魔法剣士として登場。

『薔薇騎士ロゼッタガンダム』ーー皇騎士ガンダムが発起する翌年死亡。