素人の言葉で諦めますか?
それでは、例の動画主様が仰っていたコメントを私見をまじえて紹介いたします。
『一万時間の法則』を提唱されたのは、学者のマルコム・グラッドウェル氏です。
この法則は、別の調査と論文によって疑問視する方もいらっしゃいます。
その根拠とは『超一流になるのは才能か努力か』を提唱された、学者のアンダース・エリクソン氏によるもので、内容の一つが先ほどの26パーセント、4パーセント、1パーセントの話です。
さらに先ほどの動画主様から引用させていただきますが、
練習量の差は個人が持つスキルの差を埋めてくれるものではないという一部の情報に過ぎず、練習や努力は必要だと付け加えていらっしゃいました。
生まれ持つ、スキルや才能。職種によっては、スキルを学び始める年齢やコツなどは存在しますので、そこは押さえておくべきだそうです。
IQについても諸説あり、研究者によって見解も分かれますが、
IQが仕上がるのは12歳くらい。
環境や遺伝に依存する部分が多い。
平均値は、およそ100、などなど。
動画では、このIQは増やしたり、磨き上げるのは難しいとのこと。
それよりも、ワーキングメモリーを鍛えることは可能なので、新しいスキルを得やすい状況を作り上げる方が建設的ではないか。
蛇足かもしれませんが、ワーキングメモリーについてサラッと触れさせていただきますと、認知心理学用語です。
鍛えると記憶力、セルフコントロール、新しいスキルを身に付ける深度、集中力、その幅を増やすことにつながるそうです。
動画主様は、ワーキングメモリーを鍛えるアプリをお身内と開発されましたし、検索すれば他方面でも鍛える手段を利用することができます。
つまり、
報われない努力を重ねる時間を、ワーキングメモリーを鍛え、自身に合った得意分野を見付けることに時間を費やした方が良いのではないか、ということです。
好きなこと、得意なこと、職業として生活を重ねていくことが、必ずしも一致していないという情報の一つだと受け取っていただくのもアリだと思います。
得意なことを続けていたら、それが職業となり成功される方もいらっしゃいます。
ここで、先ほどのエピソード番号について私見を述べさせていただきます。
① たった一万時間で夢が叶うなら頑張れる、と思われたのか。
→ 頑張って下さい。私はコレです。
② 1パーセントがあるなら余裕で頑張れる、と思われたのか。
→ 応援しております。私も同意見です。
③ 一万時間も努力する時間が惜しいと、努力の時間を別のことに費やすべきか、と思われたのか。
→ 生活をかけていらっしゃるのならリスキーです。建設的なお考えだと思います。
④ 数値が出した、努力では報われない本来の資質や環境に打ちひしがれていらっしゃいるのか。
→ 書籍化、小説家としてデビューされたとして、その先のメンタル面が心配です。ただし、正常で通常の思考だと思います。
⑤ そもそも、この情報は正しいのかと疑われたのか。
→ クリティカルシンキングはとても重要ですので、この先も情報収集は続けて下さい。
と、なります。不躾で突き放すような物言いかもしれませんが、ご容赦下さいますように。
いきなり話は変わりますが、紹介させていただきたいことがあります。
映画の『天使にラブソングを』です。
シリーズ二作目に、夢と現実に苦しみながら歌手を目指す高校生が登場しました。主人公のシスター(偽物)は、リルケの『若き詩人への手紙』を引用する場面があります。
『小説家になれるかなんて私に聞くな。君が寝ても覚めても小説を書いているのなら、君はもう小説家だ』
記憶頼りの意訳なので恐縮ですが、結局はそういうことなのだと思う次第です。
分かってはいても、理屈ではないんですよね。カクしたい、伝えたいというパッションは押さえられません。
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