第4話 準備OK

〜2週間後〜

カバンを持ち、スマホを手に取り、立ち上がろうとした時、スマホの画面が光る


ハルからメールだ


今週の土日空いてる?あと今日、家来ないか?


なになになに、めっちゃ珍しいじゃんハルから誘うなんて

しかも今夜!?なんで明日休みってバレたんだろ

まだオフィスだったけどめっちゃニヤけてしまった


うん。空いてるよ、今、仕事終わったところー、今日?いつもの駅でいい?




約束の時間より30分早く来たけどもうハルも来ていた

そういうとこなんだよなお互い笑


どしたの、珍しいじゃん!


「いや、なんか今日鍋食べたいなって思って、空いてたら一緒にどうかなって思ってさ」


ハルちょっと照れてる


返事の代わりにめいいっぱい背伸びして頭をクシャクシャにした。


ハルは私の右手を頭から離しついでに指を絡めて手を繋いだ


行こっか!


「うん。なんか恥ずかしいな」


なんでー、手、久々に繋いだから?


「ん、だってサヤ、夏は暑くて繋ぎたくないって言うから」


だって汗とか嫌じゃん


「まぁそうだけど」



私達はスーパーで買い物をして、ハルの家に帰った

私は何気なく駐輪場に止まってるハルのバイクを見た


ん??


ハル、なんでバイクの後ろにお米のってんの?


ハルは、バイクを見て「あっ!」という顔をしながら「昨日買い物行っておろすの忘れてた」って言ったけど、あんなに沢山忘れるかな?ハルは結構しっかりしてると思うんだけど


ハルがお米をおろしながら、「ごめん、鍵渡すから先に上がってて」と言われたので私は先に部屋にあがった

んー、おろし忘れるかなー普通

まっいいっか



ば、バレてないよな?

サヤ鈍いからバレてないか

明日までバレなきゃいいって話なんだけど


サヤを抱っこした時より重いお米を抱えて、俺は部屋に戻った

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