第2話 ハルと私

私の作った料理を手早く食べたハルがこちらに背を向けながら言った

「サヤってさ、体重何㌔?」


いやいや、乙女になんの前フリもなく、豪速球で体重聞く彼氏いますか!?


私は少し怒りを混ぜて「え、そんなの言わない」

と返した


「あれ?怒った?ごめん」

って普通のカップルなら返ってくるんだろうけど…


ハルが洗い物を済ませて手を拭きながらこっちに向かってくる


ふわっと体が軽くなった


布団で寝転がってた私の視界に天井とハルの顔が急に近づいた


え、ちょっと待って…


心臓がバクバクしてる

これって、お姫様抱っこ だよね?


「な、なにすんの」

私が返すと「あー、うーん、だいたい分かった」と天井を見ながら返された

何が?って聞きたかったけど聞いたらこっちを振り向かれそうだったのでやめた。


「はい、当機は今から着陸致しますー」優しい声でそう言いながら布団に戻してくれた

私が掴んでた首をグイッと引っ張りハルも布団に引っ張る


「重たかった?」

んー、案外軽かったかな

と布団に寝転びこちらを見ながらそう返された


なんで体重聞いたんだろ?


ま、いいっか、貴重な体験出来たし


俺はサヤの照れ顔を見ながら頭にメモった

米大袋1つと小袋が2つくらいかな

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