第64話*

 あなたはコルトを抜いて引き金を引く。圧縮空気によって送り出された弾は目標に命中して広がった。しかし、あなたの声は信じられぬものを聞く。

「本当にマナーを知らないようだね。人の部屋に侵入していきなり発砲するとは。では、私からもプレゼントだ」


 あなたの体に衝撃が走る。撃たれた、と気づく間もなく、額を新たな弾が貫通して命を奪った。


 あなたは失敗したのだ。

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