第41話*

 あなたが腕の痛みをこらえていると、躍り出てきた男があなたの首筋に大きな牙を突き立てた。薄れゆく意識の中で新たなものが湧きあがって来るのを感じる。喉の渇きだ。焼けつくような渇きを覚えつつ意識を失う。次に目覚めるときは、マスターの忠実な僕として蘇るだろう。


 組織の一端を知るあなたの存在がハンター達にとっての悪夢となるのはまた別のお話である。


 あなたは最悪の形で任務に失敗した。

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