第1章 第3話 龍二VS誘拐犯 その3
空を覆う、鉛のような雲を見上げ、彼女は目を細める。
その瞳に込められているのは、揺るぎない決意だ。
成功率などわからない。不安要素はいくらでもある。
成し得て得られるものなど、そう多くはない。
だが、彼女は揺るぎない意志をその身に宿し、行動する。
己が全霊をもって、成すために。
途切れた意識が浮上したのは、僅かな振動と大きな音がした時だった。
ハッと顔を上げ、自身が眠っていた事に気づき、どれくらい眠っていたのか時計を確認する。
ほんの一瞬だけだと思っていたが、龍二の時計は最後に見た時より一時間ほど進んでいた。
念のため壁に設置された時計も確認するが、間違ってはいなかった。
「……んっ」
ベッドで眠っていた深月が、龍二の目覚めに呼応するように身動ぎする。
「わた、し……眠って、いた?」
「うん。一時間くらいだと思うけど……具合、どう?」
「楽になったわ。見守っていてくれてありがとう」
「あ、いや、僕も眠ってたみたいなんだけどさ」
「……そう」
眠っている間も彼女の手を握っていた事に気づいた龍二は、そっと手を離す。深月は特に何かを言うでもなく、ベッドで上半身を起こした。
深月は二度三度と頭を振り、手を開いたり閉じたりして状態を確かめる。
一時間程度ではあったが、薬の効果は抜群だったようだ。
いつも通りの戦闘はまだ無理だが、この状態であればある程度の戦闘はこなせるだろうと判断する。
「それはそうと、何か振動を感じなかった?」
「あぁ、僕もそれで目が覚めたんだ。やっぱり気のせいじゃないよね?」
「あなたでも感じるほどの振動……それに、爆発するような音も」
まだ鈍さの残る意識で状況を整理する深月の表情が、険しいものになっていく。
おぼろげに感じた振動と爆発音が同じ要因から来るものであれば、事態は急を要する。
端末を確認するが、うてなからも本部からも応答はない。通信を妨害されている形跡がないのに、応答がないのは異常だ。
うてなの身に何か起きている可能性も考えられる。直接電話をかけるべきか否か、深月は悩む。
が、その時間を相手は与えてはくれなかった。
再度の爆発音が、二人の耳と身体に届く。
距離はあるようだが、校内で連続した爆発が起きる事態の原因は、龍二の誘拐事件以外考えられない。
可能な限り穏便な手段を取っていた相手だが、そうも言っていられなくなったようだ。
「これってやっぱり……」
「間違いないでしょうね」
だるさの残る身体を無理矢理動かし、深月は薬品棚を漁る。
通常の薬品などをかき分け、奥からラベルのついていないアンプルを取り出す。
躊躇する事無くアンプルの中身を飲み干し、次いでコップに注いだ水を一気に飲む。
解毒に消費されたエネルギーを補給した深月は、口元を拭って端末を操作する。
やはり、うてなに連絡を取る事が出来ない。
頭の中である推測を立てるが、じっくりと考えている時間はなかった。
「爆発があったのは、科学室のようね」
「え?」
「端末で確認したわ。二度とも、科学室で起きてる」
「ちょ、ちょっと待って。この時間って、僕のクラスが……」
「……そうね」
「た、大変だ! もしかしたら皆が巻き込まれてるかも!」
「待ちなさい。今出て行ってはダメよ」
「だって! 今日の授業が教室かどうか、それだけでも確かめないと!」
心臓が破裂しそうな感覚と同時に、握りつぶされるような痛みを覚える。
もし授業が科学室で行われていたとしたら、クラスメイトが先ほどの爆発に巻き込まれた可能性が高い。
その中には、くのりもいる。
命に優劣をつけるつもりはないが、それでも逢沢くのりの安否は、龍二にとって確かめなければならないと思わせる特別なものだった。
「あなたをおびき寄せる罠とも考えられる。冷静に考えて」
「冷静にって、無理に決まってるじゃないか!」
「それでも、冷静になって。あなたに勝手な行動を取られたら、守れるものも守れない」
「そ、そうだけど……でも」
深月の言い分は何も間違っていない。彼女の立場なら、そう言うのが当然だ。
龍二自身もわかっている。自分が置かれた状況を考えれば、ここで迂闊に動くのは得策ではない。
だが、そこに大切な人が関わっているとなれば別だ。
「僕は……クソっ」
どれだけ落ち着こうとしても、意識がすぐ同じ地点に収束する。
くのりの無事を確かめたい。
巻き込んでしまっているかもしれない大勢のクラスメイトも心配だ。
爆発の規模はわからないが、クラスメイトだけとも限らない。先生だっている。
でも、そのどれを差し置いてでも、確かめたいと思ってしまう。
そんな自分の本心に気づき、自己嫌悪に陥る。
「……わかった。私が確かめに行く」
「え?」
「でも、あなたを連れてはいけない。行くなら私一人。あなたはここから絶対に動かないで。約束、できる?」
「う、うん」
龍二の腕を取り、時計をよく見えるように持ち上げる。
「それと、万が一の時は、ここを押して」
そう言って深月が指し示したのは、腕時計の側面にあるボタンだった。
「両サイドから押し込めば、私に通知が届く」
実際に深月はそのスイッチを押して見せ、自身に通知が届く事を確認する。
「私が戻ってくるまで、このスイッチにずっと触れている事。異変を感じたら、すぐに押して。いい?」
「わ、わかった。言う通りにするよ。だから、あの……」
「すぐに確かめて戻って来るわ。あなたは、そうね……ベッドの間にでも隠れていて。窓際とドアには近づかないで」
念のため窓に近づき、施錠を確認する。問題ないと判断した深月は、龍二の側へと一度戻った。
「そんなに気を張らなくても大丈夫。ここから科学室の距離であれば、あなたの周囲の音は聞こえるから」
そう言って左の耳にかかる髪を掻き上げて見せる。
目を凝らしてみると、そこには片耳用のイヤホンのようなものが装着されていた。
「なるほど……時計を通して盗聴してるってわけか。なら安心だね、ハハ」
不安げながらも龍二が頷くのを確認して、深月は保健室から出る。
リスクがある事は承知の上だ。
現状、唯一の護衛である自分が龍二の側を離れるのは、愚策と言ってもいい。
しかし、こうでもしなければ龍二が何をしでかすかわからないのも事実だった。
制御できない行動を取られるよりは、まだ対処のしようがある。
相手が龍二の正確な位置を把握していない可能性も考えられる。
不覚にも深月が意識を失っていた時間が一時間もあった。にも拘わらず、その間に相手はアクションを起こさなかった。
誘拐するのなら、絶好のタイミングでもあったはずだ。
それをせず、こうして騒動を起こしている。
どのルートを選択しても、分の悪い賭けのようなものだ。
中でも、龍二と別行動を取るという選択は下策だ。
龍二を気絶させて大人しくさせる方が、まだ安全だっただろう。
だが、そうしたくなかった。
出会ったばかりの頃なら、そうしていただろう。
安藤龍二の安全が最優先。他の犠牲は考えない。
任務をこなすだけなら、それで良かった。
「笑えないわね」
エージェントとして間違った判断をしていると自嘲しながら、慌しくなり始めた廊下を駆け、上階の科学室へと向かった。
二階、三階と上るにつれ、生徒の数が増えていく。
数人の教師が教室に戻るよう言い聞かせているが、それに従うのはごく一部だろう。
非日常がすぐそこにあるのだ。好奇心をそそられないはずがない。
彼らには、危機感などありはしない。
携帯を取り出し、煙が流れて来る階段を撮影している生徒も多い。
その中に飛び込み、かき分けて突破する事もできるが、得策ではない。
深月は人混みから外れ、人気のない教室に入る。
窓を開けて外に顔を出し、上下左右を確認する。
他の窓から顔を出している生徒は、幸いにもいなかった。
今しかないと判断した深月は窓から身を乗り出し、外壁をその身体能力だけでのぼって行く。
ガラスが吹き飛び、少量の煙が流れ出している科学室を目指す間も、目撃者がいないか再三確かめる。
いざとなればやりようはあるが、可能な限り自分が特殊な存在だと知られたくはない。
それは深月自身や組織の都合もあるが、龍二にも関わる事だ。
彼がこの生活を心地良く思い、大切にしているのは痛いほど理解していた。
だからこそ、可能な限り守ってやりたいと深月は思う。
およそ一分足らずで、誰にも目撃される事無く、深月は科学室の窓まで辿り着いた。
外壁に背中を預けるようにして、割れた窓から室内を窺う。
最悪の事態にはなっていない事を確認し、深月は胸を撫でおろす。
同時に、通信機から龍二が話す声が聞こえてきた。
どうやら、くのりが心配して様子を見に来たようだ。
これなら龍二も安心して大人しく待っていてくれるだろうと息を吐く。
心配事が一つ解決した深月は、そのまま完全にガラスがなくなっている窓から室内へと入る。
教師が覗きに来る可能性はないだろうと、深月は室内を検める。
振動と音のわりに、爆発は小規模だったようだ。
比較的原型を留めている物が多く、被害が大きいのは実験器具などが収められている棚だった。
おそらく、そこに爆発物が仕掛けられていたのだろう。
それらしい痕跡が、二ヵ所ほどある。
これなら仮にここで授業を受けていた生徒がいたとしても、被害は少なかっただろう。
つまり、無用な殺人を犯すつもりはまだないという事だった。
特に被害が大きい場所に屈み、爆発物の部品でもないかと探してみる。
彼女の中で固まりつつある仮説と犯人像を補強する何かがあれば……。
特定はできないまでも、犯人を絞り込めさえすれば、大きな前進となる。
そこまで行ければ、こちらから打って出る事もできる。
夏休みに入る前には、決着をつけられる可能性も高くなる。
そうすれば、龍二も日常に戻り、最後の夏休みを満喫できるだろう。
護衛対象に肩入れしすぎだな、と深月は自嘲の笑みを浮かべる。
だが、悪い気分ではない。
「これは……」
窓際に落ちていた部品を手に取り、確かめる。
「やっぱり……となると」
自分の仮説に確信とも呼べるものを覚えたその時だった。
左の耳に装着した通信機から聞こえてくる会話に、深月は立ち上がった。
深月が保健室から出て行った後、龍二は言われた通り、並んだベッドの間に隠れるようにしゃがみ込んでいた。
左手首の腕時計のスイッチをいつでも押せるよう、軽く触れたままで。
「龍二!」
深月が出て行って三分ほど経過したところで、くのりが保健室に駆け込んできた。
「あ、あれ? いない?」
入口からは死角になっていたせいで、くのりは一瞬そう思う。
「いや、ここ!」
くのりが出て行ってしまう前に慌てて立ち上がり、龍二はくのりを視界に収める。
すぐに気づいたくのりは、転がるように駆け寄って来た。
「良かった、無事だったんだ」
「くのりこそ。授業、科学室じゃなかったの?」
「え? う、うん。だって、テストが返ってくるだけだったし」
「あ、そうか」
少し考えればわかる事だったと、龍二は頭を掻く。
悪い予想ばかりしすぎたせいで、簡単な事すら見落としてのだと自覚する。
「とにかく無事で良かった」
「それ、こっちのセリフだから。なんか、ガス爆発したとかで……」
「あ、あぁ」
「あぁ、じゃないっつーの。心配してたんですけど? 授業にも戻って来ないしさ」
「先生が戻ってこなくて、仕方なかったんだよ。あと、うとうとしてて……」
「なにそれ……心配して損した」
後半は言う必要がなかったと気づくが、すでに遅い。
くのりは心配していた分をそのまま不機嫌に変換し、じっとりと龍二を睨む。
「ごめんって。でも、ほっとけなかったのも事実でさ」
「ま、わかりますけどねー」
そう唇を尖らせつつ、くのりはベッドに腰かける。不機嫌を装ってはいるものの、微かに安堵のため息を漏らしていた。
機嫌を損ねたと焦っている龍二は、その事に気づけるはずもない。
「って言うか、まだ授業中だよね? 抜け出して来たの?」
「授業どころじゃないでしょ? 自習みたいなものだって」
だからと言って教室を抜け出してきていいわけはないのだが、それを指摘するほど龍二もテンパってはいなかった。
何より、自身の目でくのりの安全を確認できた事実の方が重要だ。
「ところでさ、肝心の久良屋さんは?」
「え? あ、あぁ……えっと、トイレ、かな? うん」
「へぇ。じゃあ元気になったんだ」
「い、一応。ただちょっと、お腹の具合が……うん」
「……あのさ、それはデリカシーなさすぎだと思う。サイテー」
「……すみません」
咄嗟に誤魔化すためとは言え、確かに失言だった。
この会話をほぼ間違いなく聞いているであろう深月にも、あわせて謝罪しておく。
彼女がこの程度で気分を害するとは思わないが、念には念を入れておいて損はない。
くのりは龍二の話を疑うでもなく、腰かけたベッドのシーツを軽く撫でていた。
つい数分前まで深月が横たわっていたシーツは、確かな体温と汗による湿気を含み、いくつものシワを残していた。
そこにくのりは何を感じ取ったのか、表情に痛みが走る。
ほんの一瞬の変化ではあったが、くのりの横顔を見つめていた龍二は気づいた。
「くのり?」
だからこそ、尋ねるように声をかけた。
「……良かったね、元気になってさ」
「う、うん。くのりも、色々とありがとう」
「別に。龍二がお礼言う事じゃなくない?」
「そうだけど……まぁ」
なぜか気まずい空気を感じ取り、龍二は視線を逸らして頬を掻く。
爆発事件で騒然となっている校内にいながら、酷く場違いな空気に包まれているような気がして落ち着かない。
どこか落ち着かない様子なのは、龍二だけではない。
ベッドに座っているくのりは、何かを言い出そうとしては口をつぐみ、視線を彷徨わせる。
それに龍二も気づいているが、一度途切れた会話を再開させるきっかけも話題も掴めずにいる。
意を決して口火を切ったのは、くのりの方だった。
「週末、モールに行ってたよね、龍二」
「あ、うん。姉さんへのプレゼント、ちゃんと買えたよ。色々と相談に乗ってくれてありがとう」
メッセージアプリでも伝えてはいたが、改めて直接感謝を述べる。
くのりは喜ぶでもなく、寂しげに目を細めて龍二を見る。
「久良屋さんと一緒に、だよね」
「えっ? な、なんで知ってるの?」
「いざこれにしようって思った時、龍二が迷うんじゃないかなって思って、さ。私も行ったんだよね、モールに」
ポケットから取り出した携帯を手のひらで転がし、くのりは今にも消えそうな声を漏らす。
色の薄れた言葉が、床にこぼれ落ちていく。
「で、見かけたから……久良屋さんと二人で、お店に入ってくとこ」
「み、見てたなら声くらいかけてくれれば……」
「いや、普通に無理だから。龍二が一人だったら違ったけど……隣に久良屋さんいたし。だからそのまま帰ったの」
自嘲気味に肩を竦めるくのりに、龍二は何も言えなかった。
その前日、一緒に行こうかと言ってくれたくのりに対して、どう説明すればいいと言うのか。
断られた挙句、別の女子と買い物をしている姿を目撃したくのりは、どんな感情を抱いたのか、龍二には想像もつかない。
弁解しようと思えばできただろう。
それらしい嘘を並べ立て、誤解だと強く訴えればわかってくれるかもしれない。
けれど、くのりにはできるだけ嘘をつきたくないと、龍二は思ってしまう。
ただでさえここ数日の間に、小さな嘘をたくさんついている。今更一つや二つ増えたところで、そう違いはないと考える事もできる。
だが、ここで更に嘘を重ねてしまうのは、何かが違う気がした。
それに、慣れてしまいそうな自分が龍二は怖かったのだ。
だから龍二は、何も言えない。
それがくのりを少なからず傷つける結果になろうとも。
沈黙が、空気を重くする。
互いに次の言葉を探していた。
何かを決定づけてしまいそうな気配を感じ取りながら。
「龍二、はっきり言うね」
臆しながらも先に踏み出したのは、またしてもくのりだった。
ベッドから腰を上げ、強い意志を揺れる双眸に宿し、龍二に近づく。
熱気すら感じるその姿に気圧され、龍二は一歩よろめき、ベッドにぶつかる。
ここ数日で幾度となく感じたものとは別種の動悸に襲われる。
「私……私は……」
くのりの震える手が、龍二の頬に伸びる。
近づいて来る指先の、綺麗に手入れされた爪を自然と目が追う。
「龍二……」
これ以上は後ろに下がれない。
迫って来るくのりの身体が、今にも密着しそうだった。
吐息すら、肌で感じられそうなほどだ。
「…………」
言葉はなく、真っ直ぐな瞳が龍二を見つめる。
柔らかそうな唇が、小さく開く。
言葉以上にはっきりとしたくのりの感情が、龍二に届く。
まさにその瞬間だった。
背後の窓ガラスが割れ、何かが保健室の中へと転がり込んできた。
小さい箱状の物が、床に落ちて二度跳ねる。
「えっ? な、なに?」
ビクリと肩を震わせたくのりが、割れた窓と床、そして龍二を戸惑いながら見る。
突然の事に驚いたのは龍二も同じだが、くのりとは違う反応を見せる。
龍二とくのりがいる場所からは三メートルほど離れていて、一見してどんな箱なのかもわからない。
が、自身のおかれた状況と数分前の爆発騒ぎが、龍二の脳裏に最悪な想像を映し出す。
もしあれが爆発物だとしたらどうなるのか。
自分はもちろん、すぐそばにいるくのりも危険だ。
危険、で済めばまだいい。
でももしそうでなかったとしたら……。
「ね、ねぇ龍二……あれ、なんなの?」
「わからない……けど」
震えるくのりの手が、龍二の腕を掴む。
先ほどまでのぎこちなくも甘い空気は、割れた窓から外へと吸い出されてしまった。
転がった箱を注視していた龍二は、上面の角が小さく点滅しているに気づく。
間隔が短い。
それはまるで、爆発寸前の危険信号のように見えた。
「――――くのりっ」
最悪を考えた瞬間、龍二は動いていた。
困惑するくのりを庇うよう抱き締め、ベッドの向こう側へと飛び込む。
くのりが小さく悲鳴を上げるが、構わず床に転がり、ベッドを盾のように倒す。
そして次の瞬間、保健室を激しい閃光が包み、龍二は雷に打たれるような衝撃を受け、一瞬で意識を失った。
最後の瞬間まで、くのりを強く抱き締めたまま。
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