【一同驚愕】EX職業『剣聖』を放棄した理由に涙が止まらない。

のあのあ

第0話 エピローグ

「……まだ、続けるのか?」


漆黒の鋼鉄でつくられた重鎧を身に纏う男は、更地になった王都を見下ろしている。


えぐられた地面には粉砕した無数の肉片が落ちている。過半数がシトリア軍兵士のものだろう。


あちらこちらから聞こえる金属音が耳の中でこだまし、より一層恐怖心を植え付けた。


「アルス、もう少しいけるか?」


俺は切断された左足に治癒ソーサリーをかけながら、背中を預けた相棒に目を向ける。


「もちろん、まだ大丈夫だよ」


彼は弱々しくも、目にはまだ強い光を灯している。


2人の剣士は震えながらも声を揃えて発した。


「さぁ、第2ウェーブといこうか……!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る