『傍目で見ると虚しい』

 火曜日。

 冷えてる空気って、澄んでて綺麗に思う。成分を調べたらそうでも無いよね、きっと。うっすら赤みを帯びて、もや? きり? ぼんやりした風景は、早朝を思わせた。

 そんな時間帯に起きることなんて、そうそう無いけど。


 約束のネバーランド。映画は、ずとまよさんの曲で、アニメでは秋山黄色さんの曲。ショートverがYouTubeにはあって聴いてみました。もう、直感ですよ、あぁ…好きだなって。


 用事を頼まれて居ないのかと思ってたけど、休みだったんだなー。それも……、感染したかどうか怪しいから、様子見の休み。

 いつでも仕事で、いつ休んでる? って感じの人だったから、良い機会ではあるのかも。


 その人が使用していたであろう所の消毒。事務の人は、ビニール手袋をしてた。数が増えてるとテレビで言われてたから、改めて徹底したのかと思っていたのに。

 パズルのピースみたいに、ひとつ、ひとつ──…知人は重要なことを話してきた。合点がいくにつれて、ムシャクシャする。部分的にしてるのが、なんか、虚しい。全体的に消毒すりゃいいじゃん。まるでその人が発生源みたいな扱い。


 最近空気がピリッとしたのは、年越し前。自分の行動範囲が少なくても、仕事で接する人の御家族がどこに勤めてるか……。ほんと、いつ何処で、どうなるやら。


 やさぐれカイドーって曲があったなぁ~。秋山さんので好きなのは、猿上がりシティーポップ。しばらくは、それを聴いてよう。そういう気分だ。


 久々に面白いドラマ観た! って気がしてます。スカッと出来ていい。藤原竜也さんが出てる、青のSP。良かった。



 水曜日。

 周囲から色々言われて不安になり、検査へ行く、──というのがあるみたいですね。今朝のテレビは、タイムリーだった。「あんたも同じ状況やな」って母は言う。ウイルスより人が怖いよね。

 路面の凍結やら、結果までは数日必要やらで、仕事に出てる人が少ない。休みになった。


 普段通りに起きて、暗い話は聞かないようにして、アニメ観て音楽聴いて。心穏やかに過ごしましょう。


 あつ森ではこんな事がありました。

 仲直りしたくてプレゼントを用意したけど…渡すのがなぁ~……という状態。『代わりに行くか』、『放っておくか』の二択ですね。代わりに行きました。

 プレゼントの中身は服。着てみたら良いじゃないかと、ここは盛り上げておきましょうか。『君を巻き込んで悪かったね。お詫びに、僕が着ていたノースリーブだ』

 マジで言ってるのか君は……たった今着てたヤツだろ、それを、あげるだって??

 なかなかのイケメンなのに、言ってること最悪やぞ。思わず吹き出して、完全にでは無いけど、嫌なことが飛んでいきました。



 木曜日。本日も休み。

 スマホのアラームで一旦起き、眠い目で小説を読み、二度寝をする。


 昼食時に、来客。親同士で接点があり、私と同年代の女性がいるんだが……、対応を終えて戻ってきた母は言う。「離婚したんやって」と言われてもなぁ。なんとも反応しずらい。同年代の人とは関わりないからね。

「何でもありの時代やから、悩まんでもえぇやん」

「何に悩むって?」

「いや、なんでも無いけど」


 親を見ていると、結婚に対してマイナスしか浮かんでこなくなるというのは、言い訳かもしれないけど。


 恋する寄生虫という小説で、結婚てたぶん、そういう事かも? と思っちゃう文がある。主人公は潔癖症。消毒の匂いで充満した部屋。触れる、触れられるのは駄目なはずなのに、心を許しつつある不登校の女子には、辛いときには抱き寄せたりスキンシップができる。

〝平気じゃないけど、汚されるのはどうしてか許せる〟

 一緒に居れば嫌な部分はみえてくる。それをサラッと流せるか、受け入れられるか、(結婚て)そういう事なのかな。…──と思っちゃうわけなのです。


 この小説、あとがきが好きなんですけどね。〝人間の価値基準というのはけっこう場当たり的なもの。裕福になってから高級レストランで食べた料理よりも、極貧時代に学生食堂で食べた数百円の定食のほうが美味しく感じられたり。引き算の幸せ、とでも言うのでしょうか。価値観の倒錯を、人間のもっとも美しいバグのひとつだと思っています〟


 ちょっと短くしましたが、そんな感じです。



 夕方に電話が入った、陰性。いつも通り仕事だと。家族からは安堵の息が洩れた。



 金曜日。籠ってたから動くの怠い。

 帰宅してYouTubeを開く。amazarashiさんの曲が目についた、世界の解像度だって。聴くのは一度きり、それで充分なんです。〝半分自棄だけど、そこから這い上がる〟私のamazarashiさんに対するイメージは、そういうの。



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