p.97 ブルーピリオド、好きな台詞たち。


『好きなものを好きっていうのって、怖いんだな…』



『作った本人が、好きで楽しんで情熱を込めて作ったものって、それを見た人も楽しくなっちゃう』



『スキ、キライがあんのは当たり前や。値段の高い料理が口に合うとは限らんし。逆に、最初はそれほどでも産地や製法聞いてオイシイと思うこともある。芸術は正しいかより、自分がどう感じたかのが大事やろ』



『飲み込まれるヤツだ、今までも何回かあった。絵と俺の境界がアイマイになるヤツ…』



『もはや、よくわかんねーけど…。これがいいのか悪いのか。でも、少しだけ、自分の絵に飲み込まれそうなソレを感じた気がした』



『同時に存在するんだよ。絶対受かりたいって気持ちとさ、全員殺したいって気持ちとさ。合格なんてどうでもいいから、この絵を描かせてくださいって気持ちが』




 なに書いてんだろーな…って、我に返ってしまっていた。なにか意味あるのか。なにか得られるのか。漫画読んで吹っ切れたように思う。


 小説を書いてマジレス来たって、納得のいく返しは出来ないし。隅々まで現実リアルを追求するんはできそうやけど、終わりが見えなくなる。説得力のある嘘が書ければよかったのか。


『あなたが青くみえるなら、りんごも、うさぎの体も青くていいんだよ』


 作中に出てくる、背の低く可愛い先輩。天使の絵だったか、美術館にありそうだし、って思えてなんとも感じなかった。

 主人公が悩み、先輩の大学を訪れる。先輩のアトリエへには、大きな絵があった。描かれていたのは合掌の手でした。仏像が床を埋めるほどに置かれている。思わず「おぉっ!?」と引き込まれました。

 あとは、受験のときの、自画像も好きだな。藝大出身者のを借りてるんだよなーあれは…いやぁ…凄い。



 自分の作品、小説にのめり込んでしまう感覚。はじめの頃はありました。無我夢中で、なにが良いか悪いか分からないけど。


 主人公と同様に、私も楽しんじゃう力が少ないのかも。『マジメさに価値があるのは義務教育までよ。それにマジメさ…イイ子でいることを評価してくれるのは、そうだと楽な先生と親だけでしょ?』作中に出てくる、予備校の先生、グサッとくるひとこと言うね~。


 あぁー、晴れた。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る