『なかなか、濃い日々』
もうそんな時間か…、忙しい日が続いた。私は極力、話したくなった。だけど同じ作業をしてるメンバーは、そうもいかなくて。
友達と食べに行ったりは? と外食の話。
ちゃんと息抜きできてる? とか。
表情から「もう、限界っ!」というのがわかる。なのによく喋る、これが外向的・内向的の差かと思った。慌ただしい事が続いたら、自分ひとりの時間が欲しくなる。その反対は、どこかへ遊びに行くなり誰かと話すなりして発散したい。私にとっての息抜きを話したところで、「そうよな~、ほんまそれ」と頷いて分かってくれるかは微妙だ。サラーッと流しておけ。
「うわ、出たぁー」あからさまに嫌な声をあげる。あぁ…苦手としてる職員さんでも来たかな? と思った。で、名前を呼びたくないからメンバーの間でアダ名が付けられているようだった。「てとちゃんにも分かるって、あたし顔に出てるんやな」そりゃーもう、はっきりと。(笑)
一日のなかで、たまに様子を伺いに来ている。雑談でも良いし、仕事で躓くところの質問だったり、いろいろ。職員さんと利用者のコミュニケーション。話すことなく、ノートやメモを使用してるのが不思議に思えただけ。相手を知るには、やはり関わりが必要になる。それなりに時間も要るし。すぐに打ち解けられればいいけど、急に距離を詰められるのはちょっと……そういう人もいるから。
言葉から態度から「嫌」が見てとれる。だけどさ、来たら嫌な顔せず対応しようとしてるのが、大人だよね。小さな無理だとしても続いたら、辛い。
「日焼けしすぎも身体に悪いよね」
以前、作業所にいた
私から言えば聞いてくれるって、私には何の力があるんですか。(笑)欠点しかないと思ってきた自分に、救いの言葉だったからさ、単純に嬉しいし。だけどね、相手のことを変えてやる、なんて行動には出ません。
人間関係。どんな場所でも、根っこにあって、消えることのない課題、なのかな?
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