『忘れっぽい』

 ウチの妻は忘れっぽい

 創作漫画。脳に障害があり、いろんな事を忘れてしまう。おもしろい記事はないかなーと眺めていたら、みつけました。


 漫画を読んでて、次第にドキドキしてくるんですよ。んー、身近にいる男性ひとがそれだからか。常に今日は何曜日かの確認、資材がどこにあるかも不安な色を浮かべてる。どれくらい出来るかは職員さんが様子を見て、基本的には同じ仕事なんだけど。


 今日は何曜日か、明日は何曜日か。

 で、いつもは聞き流しておく私。まわりの利用者が、普段の会話の要領で曜日を伝えてるんですよね。中には、毎度々同じことを…と思ってるかもしれない。っていうレッテルかもしれない。


「私、近々休むし、明日は金曜日だよ」って軽いノリで言ってみた。その男性ひとは少し驚いた声を出した、そして、「あ~……情けないな」と震えた声に変わる。


 周囲がアレコレ言うから、気にしてなのか。本当のところは確かめようもない。話の大事な部分はゆっくりで、冗談やふざけれる部分もある。冗談のほうが話すスピードが早いように思う。



 家だって、祖母が忘れっぽくなってる。数分前に自分から言ったことを、また聞いている。同じテンションで聞くから、びっくりした。とぼけようと装ってもない。だけどなぁ、まわりは限界って感じてきちゃうんだよね。母は祖母を連れて思いきって病院へ行った。認知症かも、と覚悟をして。結果は年相応の老いだった。健康。


 忘れるって、人変わりそうだね。そんな性格だったっけ…みたいなね。悲しいやら、怖いやら。



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