ボトルに詰めた言葉。

p.49 道端のたんぽぽ

　玄関を出て、陽を浴びる。

　静かな朝だ、車の通りが少ない。子ども、と保護者だろうか……希望があればというやつか、学校は開いてるのかな。

　いつも通り、仕事を終えて帰路へ。道端にはいろんな花が咲いてる。

　お隣に住んでる男の子たち、兄弟揃ってキャッチボール。

　ちらほら、大人が集まり談笑。

　見掛けることが増えた、犬の散歩。普段見るのはリード無しの二匹、しつけが出来てるから飼い主さんの言うことしっかり聞いてる。

　犬飼ってるお家が結構ある、なんて自粛じゃないと知ることもなかったこと。

　すぐ近くが小学校だと、甲高い声やピアノの音。走り回ってる姿。あった光景が無いのは、さびしく感じる。

　運動会とか、流行りの曲だぁ～ってワクワクして聴いてた。

　夕方5時のチャイムは、同じ空間・人混みを避けることの注意喚起。流れてくる会話にあっちの店では感染者が等、飛び交う情報。

　店内の通路、以前は商品が置かれてたけど、広々してる。カートやカゴを小まめに消毒する店員さん。

　気持ちが忙しい毎日、いつもとは違う視点を意識して。あたたかな和が広がりますように。