『知らない振りして見てる』
4月に入り、職員さんが増えた。安心感はある。少し前に辞めた
だから、新しく入った職員さんは聞いてくれるし、ゆったりした口調。居るという雰囲気に慣れてきたから、こうして書いていこうかと思った。
まわりの利用者はすぐ喋りにいく。羨ましい。なんで壁がないんだろう。壁をつくってるのは私自身だけど。安心出来るかどうか、話し掛け方でどう返ってくるか、情報収集。
いつもなら23時就寝のところ、22時半になった。
やってることは内職で、決まり事が多い。箱にバーコードを貼るのが1つで良い場合と、前後要る場合。
何となく見てきて、覚えてる利用者は「バーコードが足りない」と気づく。表品名とバーコードが記載されたシールがまだ残ってた。その会社厳しいとこなんだよねー、どう言うべきか──「前後、左右……」
教えたがりで群がってるところ、私の声が届いたらしく職員さんは振り返った。伝わってたらいいな。どうすれば相手にスッと届くか、この考え方になったのは小説を書いてからだ。初めの頃は読まれないのがバネになり、頑張ってた。今はのんびり書ければ、そうなっている。
バラエティー番組が多くなる時間帯、職員さんからLINEが届いた。いつもなら知人と称してる
何処かから連絡先を入手、メールがくる。そういうやり方の利用者もいるようで、やり取りは控えるほうがいい。
やりたいと願望だけが蓄積→解消されなかったら悪循環。それらの
スタンプを使っていたら、言葉で、ときたので、始めの内容に戻る。神経つかって疲れた。すると、「てとは知らない振りして、見てるもんな」と返ってきた。
そうかもしれない。
安心したい、信じたいから。
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