p.31 食事、睡眠、笑うこと。

 朝起きて身なりを整え、眼鏡ケースを開ける。ケースの中はからっぽだった。急いで昨晩の記憶を巻き戻した。あぁ、確か、お風呂に入ろうと眼鏡を洗面台に置いた……そこだ、そこにある。


 そういや今週は何をしてたか、日記には書いてある。だが、脳が思い出そうと働いてくれない。スタンスは同じ、ちまちま地道な作業の繰り返し。性に合ってるから続くんだ。効率よく出来るだけ無駄をしない、どこか張りつめたモノが未だに身体に乗っかっている気がした。


 スイッチを押して、台所からは声が上がる、電気付いてたらしい。フローリングの掃除するのに灯りがほしいから付けるんだけど、今回はついてたのか。それと間違えたようだ。


 いつもの流れで時計をみた。なんか…時間がおかしい? 電池が残りわずかで遅れぎみ? にしては狂い方が酷すぎる。テレビをつけて、答えは出た。


 時計は正しかった。バグっていたのは私のほうだ。人間が機械のように規則的に動くのは無理がある。


「てとさんも、出て来ない?」


 土、日、月のどれか?必要ないよりは、ある方が嬉しい。ずっと集中してて、ホッと一息すると何もしない時間がむず痒い。

 同じ忙しさでも、気心の知れた人がいて愚痴が言えて……、だと違うだろうなぁ。時間内で完成度高くしてんだからいいだろ。てことで、休みは死守させて戴く。


 疲れの度合いは人それぞれ。しっかり食べて、適度な休み、笑うことを心がけましょう。免疫力落ちそうだ、ヤバい。



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