p.8 掌編をひとつ。

創作から少し離れただけなんですけどね。

どう書いてたっけー?

続けるって、続けられるって、凄い。あと、大変。



それでは掌編、すたーとぉ。



 答案に記入漏れがないかの確認。それすらもやり終わってしまい、出来もしないペン回しをした。右側からは、寝息が僅かに聞こえた。左側は、貧乏揺すりが酷い。

 誰かが、チャイムまでのカウントダウンを始めた。そして、先生までも腕時計を見て、リズムを刻む。


「はい。後ろから答案用紙を回収してきてー」


 ようやく終わった、長いテスト期間が。両手を上に伸びをして、そのまま机に凭れ───カチャ。しまった……眼鏡だ。一旦外す、その手間が微睡んだ気分を消してしまう。


「眼鏡かーして!」


 無邪気な声に、ドキッとした。外して持っていた眼鏡が、あっさり相手側に。あぁ……レンズには触らないで、というのを呑み込む。


「落とすなよ?」

「だーいじょうぶ。どう? 似合う?」


 ボヤけた視界では、いたずらに笑うところも、眼鏡を掛けた姿もわからない。


 下校時、不穏な色の空。レンズに当たった粒。


「ちょうど降ってくるとか、しかも濡れたし」


 ほそい息をつき、眼鏡を外して、レンズを拭く。


「うっそ! ちょうど降ってきた!? そこの駅までさー、傘入れてっ」


 ふわりと甘い香りがひろがった。柔軟剤だろうか。目の前がぼやっとしてるから、近くても落ち着いていられて。


「貸して?」


 そうやってまた、僕の眼鏡をいたずらに掛ける。しかし先ほどよりは、はしゃがない。もし、眼鏡を使うことで距離を縮めにきていたなら……。伝わってしまうんじゃないかってくらい、心臓がうるさくて。ピントの合わない中で感じた、みえた。相手の本音。




普段メガネで、していないときにクイッと直す仕草が出たら、身体に馴染んだ証拠です。

指が空振りして、「あ、掛けてなかったわ」となるわけです。

眼鏡のあるあるを使いまして、恋愛のお話でした。


ケータイ小説を時間潰しに読んでて。webではなく、書籍化──さらには、ドラマ化された物語。

本のすみっこに、魔法のiらんどってサイト名がありました。

改行多いわ、漢字少ないわ、これを小説ってか。小説=国語の教科書レベルじゃないと、なんか嫌だ。


話を創る。

その良いきっかけとなりました。ひたすらサイトを眺めてただけで、当時、投稿はしてませんでした。


小説家になろう=異世界みたいな感じで、iらんど=俺様系、甘々な展開


大半の女性は、そういうのが良いらしい。私の理想を作品でいうと、『中二病でも恋がしたい』と『逃げるは恥だが役に立つ』


純粋、純情、ピュア。この言葉が似合う、そんな恋が好きです。

無理やり飾ることはしたくない。お互い納得いく方がいい。


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