赤褐色
小学6年生ごろにニキビ後から赤褐色の膿のようなものが出来始めた。当初はそのうち治るだろうと思っていた。
だが中学2年になっても治らない。否広がっていく。これはなんだと思い皮膚科に行った。しかしその当時は上手く伝えられずケロイドとは診断されなかった。
結局診断されたのは近所に新しく出来た別の皮膚科に行った時の中学3年の終わり頃だった。
それまでは学校のプールの授業が嫌だった。なぜならプールの授業は素肌を見せないといけなかったからだ。私は男である為に肌を見せる面積が広い。そのたびに汚いものを見る目で見られた。いくら丁寧に洗っていると説明しても信じてはもらえなかった。
親しい友人は信じてくれたが私は当時から怒ると怖いという印象が強く。どの程度のものかというのを見たがる輩がいた。彼ら私を煽ってきた。その度に傷つけられ手だけは出してはいけないという親からの躾へと自分の精神維持への葛藤に見舞われた。
時に手を出してしまったこともあった。自殺も考えただろうか。とは言っても他の要因も積み重なってのことだが。いじめの問題にもしづらい状況でもあった。何分、学業の成績は良い子ばかりで先生方もそちらを信用する。
所謂ピンとキリしかいない学校だった。私は学業の成績は良いものとは言えなかった。せいぜい言って並みの下の下と言うレベルだ。
だからだろうか上手く伝える語学力と会話力が欲しいと思ったのは。
そして腫れ物のような視線を感じたく無いと思ったのもこの瞬間、もしかしたら幻覚かもしれない。それでもコンプレックスになっていた。軽い潔癖症になるくらいには思っていた。
潔癖症
ある人は大腸菌単体を嫌い、
ある人は汚れを嫌う。
ある人は全ての菌を嫌う。
私の場合大腸菌単体と汚れを嫌う両方だ。
今は思っていないが当時は学校の汚いトイレとそれを踏んだ上靴がすごく汚く見えた。
その点唾液などの消化液が数倍に綺麗に見える。その高い殺菌作用からそう見えたのだろう。
汚く見えるのは廊下、体育館もそうだ。床全てが汚く思える。だから体育座りしてと言われても意地でも座らなかった。特に椅子を上靴のまま上がろうものなら発狂してた。
ある意味一種の自己防衛だろう。自分は他者よりも綺麗にしている。だから相手が汚いと言うのは相手の方がもっと汚い汚物として扱うことで精神的有利を取ろうとしていたのだろう。
そんな今思えば無意味かも知れない行為も自分の立場を作るための1つの方法だった。
そんなことをすれば更なるいじめの対象になるだろうが、そこまでやられれば仕返しのやり方はいくらでも覚えられた。
そんなある意味ブラックな中学生活を終え今度は高校に入る。
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