死にたがり

なりろう

死にたい僕とお前と誰か

死にたいなぁ。


なんて考えたこと何回あったかな。


僕は不器用で、みんなが悩んでないようなことを毎日ずーーーっと悩んでる。


ツイッターやインスタグラムを見ると、また死にたくなる。


今僕が吐きそうなくらい頭を抱えているこの同じタイミングで、キラキラした現実を過ごしている人がたくさんいる。


なぜ?なぜ?ねぇ、どうしてなんだ?


僕と彼等の違いってなに?


イケメンじゃない??背が低い??オシャレじゃない??彼女がいない??


違う。


彼等にあって僕に無いもの、


それは、僕を見てくれる人。


愛してくれる人。


家族、友人、彼氏彼女。


なんだよそれ。


なんだよそれ。


なんなんだよ。


なんだか泣けてきた。


また僕はここに来てる。


ここは上から眺める景色が綺麗で、それでいて誰にも見つからない。


いや、お前には見つかっちゃったな。


それに気持ちの良い風も吹いてる。


知ってる?これくらいの高さから落ちると地面に着くまで3秒もかからないんだってさ。


僕は今日この3秒無い間に何を考えようか決めてきたんだ。


もし僕が賢かったら、イケメンだったら、スポーツができたら、


あの人に認めてもらえたら、


そんな世界の事を考えるんだ。


それじゃあ、僕は行くよ。


お前は楽しく可笑しく生きるんだぞ。


大丈夫、お前は臆病なだけで人間からは可愛いがられるさ。


さよなら。


お前と最期に会えて良かったよ。


はぁ。


最高にクソッたれな世界だった。










『待って!!』


『これで終わり?』


『そんなのつまんない…』


『だから』


『私と復讐しない?』






『このクソったれな世界に』



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

死にたがり なりろう @narirou23

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る