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「それじゃあ、ご飯も食べ終わったし、解散したいんだけど、りんちゃん達はちょっと残ってもらえるかな」
あぁ、そうかあとで、詳しく話して欲しいって言ってたんだ。
「それじゃあ、俺達は宿に帰ります。飯奢ってくれてありがとうございました」
あっそうだ、ライカさんに報告するってことは、宿に帰るの遅くなるかもしれないんだ。
ってか今何時頃なんだろう……
「ナユナ、今何時かわかる?」
「ちょっと待っててくださいね……今は9時半ですね」
そうか、もうそんな時間か、これから報告したり相談をしたりしたら、今日中に宿に帰れないかもな。
「ガイたちって、今日も癒しの小鳥亭に泊まるの?」
「あぁ、そうだけど、どうした?」
どうやら、今日も癒しの小鳥亭に泊まるみたいだから、ガイに今日は戻れないって事をナックさんに伝えてもらうっと、心配させちゃうのは悪いしね。
「お願いがあるんだけど、癒しの小鳥亭の人に、今日は宿に戻れないかもって伝えておいてもらえるかな」
「おう、わかったよ。伝えておくな、それじゃあ俺達は宿に帰るよ」
「ありがとう、うん!よろしくね」
これで、ナックさん達も安心してくれるでしょう。
「それじゃあ、ガイ君達も帰ったし、これから、オレの部屋で詳しい事を教えて貰えるかな」
「はい、あとライカさんに相談があるので、それも聞いて貰えますか」
「相談か、どんな相談か気になるけど、とりあえず、オレの部屋に行こうか」
こうして私達はライカさんの部屋に向かった。
◆◆◆
ライカさんの部屋に入った私達は
「二人とも、そこのテーブルの奥のソファーにでも座ってよ」
ライカさんは椅子を持ってきて、テーブルの前に置いて座った。
「すみません、ライカさん、わたし達はソファーで」
「いいから、いいから、遠慮しないで座ってよ」
ナユナは申し訳なさそうに言ったけど、ライカさんって本当に気遣いができる人なんだな。
前世の私だったら、惚れるな……だって、気遣いもちゃんと出来て、ちょっとチャラいけど、顔もカッコイイんだよ、確実に惚れるわ、こんなの……まぁ、今の私はそんな感情はないけどね……いい人だなって思うくらいだな。
そんなどうでもいい事を考えていたら
「それじゃあ、落ち着いたことだし、今日あった事を教えてくれるかな」
「わかりました。大した事じゃないんですけど……」
私達は今日あった事をライカさんに話した─
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「それで、地図をマッピングしてなかった。私達はガイ達を追って行ったら、そこがオークの巣だったんですよ」
「なるほど、そこから、あとはりんちゃんが、ほとんど倒しちゃったわけだね」
「あっでも、ボスオークを倒した後は残ってたオーク達が一斉に逃げちゃったので、まだ鉱山の中には、まだ残りのオーク達が居ると思います」
「わかった。その事はギルドに伝えておくよ。あと、オークの巣があった場所も教えてくれないかな」
そう言うとライカさんが地図を出してテーブルの上に置いた。
「私は地図の見方がわからないから……ナユナパス!」
「えっはい、えっとですね。ここの今は使われてない鉱石所に巣が作られてた見たいです」
「なるほど……これは、他の使われてない場所も調査しないといけないかな……」
「そうですね。わたしもここら辺とかが怪しいような気がします」
地図の見方がわからない、私はまったく2人の会話についていけないや、今度ナユナに地図の見方教えてもらうっと。
「二人とも、ありがとうね。二人のおかげで、この鉱山も早く再開ができそうだよ。それにしても、りんちゃん達は凄いね。一日でオークの巣を壊滅しちゃうんだから」
「はい!そうですね。それに黒金様のお導きのおかげでガイさん達の所に行けたんですよ」
ナユナが目を輝かせながら、言った、あれはただクロを棒倒し占いみたいに使っただけなんだけどね。
「そんな力もあるんだ凄いな。黒金様は……あとさっきから、気になってたんだけど、黒金様って短剣だったよね」
そう言えば、ライカさんには、クロの本当の姿を見せてなかったな……
「えっと、ライカさんに見せてなかったんですけど、クロの本当の大きさは、この大きさなんです。これが本当のクロの姿なんですよ」
「そうだったんだ。じゃあ、前はなんで短剣だったの?」
「あの時は、まだギルドカードがなかったので冒険者じゃない、私が大剣を背負ってたら、怪しまれると思って、短剣になっててもらったんです」
「そうか、確かに、りんちゃんみたいな小さい子が大剣を背負ってたら、怪しまれるだろうね。でもこれからは、ギルドカードもあるから、安心だね」
「はい!」
「それにしても、りんちゃんが冒険者になってくれて良かったよ」
突然何を言い出すんだこの人は
「りんちゃん、今、突然何を言ってるんだって思ってたでしょう」
なんでバレたんだ?顔は仮面で隠れてるから、バレないと思ったんだけど。
「なんで、わかったんですか?あと、私が冒険者でよかったってどういう意味ですか?」
「ごめんね、困惑させちゃって、どうしてわかったかって言うのは、りんちゃんがキョロキョロしてたから、わかったんだ、あと……冒険者でよかったって言うのはりんちゃんのスキルが凄いからだよ、さっき聞いたけど、りんちゃんの
へぇー、そんな事、思いもしなかったよ。
確かに、神聖魔法があれば怪我はもちろんだけど、体力や魔力も回復できるし、今日の朝にナユナに掛けたけど眠気も吹き飛ばす事も出来るんだよね。
うーん、そんな存在が居たら、半永久的に戦い続けられるから、確かにその国が勝つだろうな。
でも、どうして、こんな話をするんだろ?
「そうですね。確かにりんさんの魔法があったら、その国の勝利は確実ですね。でも、どうして、そんな話をするんですか?」
ナユナも私と同じ意見をライカさんに聞いた。
「いや、オレ達、冒険者にはあまり関係なんだけど、今、帝国と王国の関係が微妙な関係じゃない、だから、どっちかの国がりんちゃんの力を手に入れたら確実にその国が戦争で勝つんだろうなって思ってね……だからりんちゃんその力を使う時は気をつけなよ」
どうやら、ライカさんからの遠回しな忠告だったようだ。
それにしても、帝国と王国が微妙な関係なのか……それはちょっと怖いな
「はい、ライカさん心配してくれてありがとうございます」
「そう言えば、オレが聞きたい事は、これで終わったけど、りんちゃんが相談したい事ってなに? 」
あぁ!そうだった!私は早くレベルを上げて進化したいから、ライカさんに経験値が美味しい狩場を教えてもらうっと思ったんだった!
「ライカさん!早くレベルが上がる!狩り場知りませんか!!」
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