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観念して私達は3人組の前に出た。


「お前達はDランクだろ!なんでこんな所に居るんだよ!」


「ガイこいつら、もしかしたらハイエナかも」


確かにルフラって名前の人がナユナを睨みながらハイエナと言った。


え!?ハイエナってサバンナとかにいる動物の事だよねってこの世界にもハイエナって居るの?!

私がとんちんかんな事を考えてたら


「空間魔法持ちで、パーティに入らないって事は、あんた達、私達のや他のパーティが倒したオークを持ち逃げしようとしてるんでしょう!」


「違います、わたし達は戦ってる音が聞こえたので危なかったら助太刀しようと思ってわたし達はこっちに来たんです」


どうやら、この人達は私達が、他の人が倒した、オークを横取りに来たと思ってるのか……なんだそれ!私達がそんな事する訳ないじゃん!

どうせ言っても聞いてくれなさそうだし、もいいや!

それにしても、むかつくはこの人達はいや、こいつらは本当にむかつくは、ギルドでも絡んできたし!


もう、ナユナを連れてさっさとこいつらから離れよ。


「……ナユナ、もう行こう、なんか大丈夫見たいだしさ、それにナユナの事、ハイエナって言ったこともムカつくから、さっさとあいつらから離れよう」


私は小さな声でナユナに言った。


「……りんさん!ありがとうございます。そうですね、わたし達がここに居るとあの人たちが何かしてくるとやっかいですから、離れましょう」


私達が小さな声で話し合ってたら


「何、コソコソ話してるんだよ!お前ら」


どうやら、私達の話し声が聞こえたみたいだ。


「おい!ガイもルフラもこの人達に失礼だろ!ごめん、りんにえっと……」


やっぱり、アイザックはまともな人みたいだ、そう言えばアイザックとあとの二人(失礼過ぎて名前も呼びたくないね)はナユナと初対面か


「……ナユナです。あの、わたし達が居ると気分を害すみたいなので、わたし達は別の道を行きます」


「ごめん、ナユナ、そうして貰えると助かるよ」


「アイザック、そんな雑魚達に謝る必要なんてないだろ」


「本当、ガイの言う通りだわ」


アイザックが謝ってくれたから、許してやろうと思ったけど、雑魚ってなんだよ!

そういうお前らはどれだけ強いんだよ……はっ!こんな時こそ鑑定だわ!!


「……鑑定……」


私は皆に聞こえないようにボソッと唱えた。


ガイ


種族 人間 男


レベル 30


状態 少し疲労 【興奮】


剣技 身体強化



ルフラ


種族 人間 女


レベル 28


状態 少し疲労 【興奮】


氷魔法



アイザック


種族 人間 男


レベル 32


状態 少し疲労


弓技 身体能力


鑑定結果解禁したを見てみたら、はい、強かったです!

1番強い、アイザックと、私との差は2倍でした!

あと、状態に興奮ってついてるから二人とも攻撃的なのかな。

とりあえず、回復魔法でも掛けといて、やれば少しはマシになるかな。


「……ヒール×3」


私は小さな声で雑な回復魔法を使った。


「……あれ、なんか身体が軽い?……それよりも、二人とも、もうやめろ!見苦しいだろ」


「チッ、わかった、もういいやお前らさっさと、どこか行けよ」


ガイはそう言うとシッシッと手を振った。ムカつくな本当!


「はぁ~あんた達と話してると時間の無駄になるからどっか行けば」


「本当にお前らは……二人ともごめん。普段はいい奴らなんだけど、今依頼を受けてて気が立ってるみたいだから、本当にごめんね」


回復魔法のおかげで興奮状態がとけて攻撃的じゃなくなったかな……

だけど、相変わらず態度が悪いけどね。


でも……まぁ、アイザックに免じて許してあげるかね。

あと、苦労してそうな、アイザックには、バリアでも掛けてあげよう


「……超微妙バリア」


魔法を小さな声で唱えた、これでどんな効果になってるんだろ……鑑定



アイザック


種族 人間 男


レベル 32


状態 快調【アイアン】


弓技 身体能力



おぉ、すごく微妙な防御力だな、でもこれなら、防御魔法が使われたってわからないだろう。


さてと、ここにずっと居るとアイザックのストレスが溜まりそうだから、私達は、早く来た道を戻るか


「アイザック、私達は来た道を戻るよ。あと、そんなに謝らなくていいから」


「ありがとう、りんにナユナ今度ギルドで会ったら何か奢るよ」


「うん、その時を楽しみにしてるよ、それじゃあ、行くね」


「ああ、りんたち気をつけてな」


ガイがまた絡んで来そうなので、私達は振り返らないで来た道に戻って行った。




◆◆◆




来た道に戻った私が思った事は


「無駄に疲れた……!」


「はい、わたしも疲れました……」


どうやら、ナユナも疲れたみたいだ。

全く、さっき休憩したのに、また休憩したくなってきたよ。


そう言えばあいつら、ナユナの事をハイエナって言ってたど、パーティに入って無い空間魔法持ちって嫌われてるのかな……


うーんって事はナユナはこれからも、私と一緒に居るって事はパーティに入れないだろうし、嫌な思いも沢山しそうだから、この依頼が終わったら、進化できるだろうから、そしたら、一人(クロも居るしね)で行動も出来るし、ナユナは自由になってもらう。


「ナユナ、私と一緒だとパーティに入れなし、嫌な思いもしちゃうだろうから、この依頼が終わったら、私も進化して一人で旅に出られると思うから、だからこの依頼が終わったら……無理に私に着いてこなくてもいいんだよ」


「りんさん!わたしは無理に着いてきてませんよ。多分りんさんは、さっきわたしがハイエナって言われた事を気にしてるみたいですけど、あんなのはたまに言われるので特に気にしてませんよ。だから、わたしはりんさんの旅が終わるまで一緒について行きますから……だからこれからもよろしくお願いします!」


ナユナはいい子だった!そしてメンタルは鋼級かな?


「うん!こっちこそ、これからもよろしくね!」


私はやっぱりナユナと出会えて良かったなって思った……


「それじゃあ、ナユナ、さっきの3人組の事は忘れてオークを狩りまくろ!」


「はい、ついでに巣も見つけてあの人達にりんさんの凄さを思い知らせて上げましょう」



と言ったナユナの顔はちょっとだけ怖かった……ナユナは本気で怒らせちゃいけない人だって事がわかった……

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