3


奥に進むに連れ、オークとの戦闘も増えて来た。


「どりゃー!」


「風よ切り裂け」


「えいやー!」


「炎の渦」


「せいやー!」


こんな感じに鉱山を進んで行ったけどって、またナユナが魔力枯渇になりかけてる、早く回復しないと。


「ちょっと、ちょっと、ナユナまた魔力枯渇になってるよ……ヒール」


「ありがとうございます。でも、前よりも魔力が失われてる感じがしないんですよね」


「そうなの?」


「はい、もしかしたら、わたしもレベルが上がったのかもしれません」


レベルが上がると魔力も増えるのかな?

んー、戦闘も終わったし休憩がてら聞いてみようかな。


「ちょっと休憩しようか、ナユナのレベルが上がったってのも気になるし、戦闘が立て続けでちょっと疲れたし」


「そうですね。体の疲れとかはりんさんの回復魔法神聖魔法で疲れはとれましたけど、立て続けに戦闘をすると気が疲れました」


どうやら、ナユナも疲れてたみたいたし、ここらで休憩しようっと。

休憩中オークが出たら大変なので結界も張っておくか。


「結界」


よし、これでオークも入ってこれないだろ!


「あっ、りんさん、結界も張ってくれたんですね。じゃあ、安全も確保出来たので、お茶でも入れますね」


「うん、ありがとう、ちょうど喉が渇いてたんだ」


うんうん、本当にナユナは気が利くよ。


ナユナはお茶を沸かす道具をいつものバッグから、取り出して、お茶を沸かしだした。


その間、さっきオークを結構倒したから、私は自分のステータスが気になったので、鑑定と唱えて自分のステータスを確認した。


鬼塚 りん


種族 ゴブリン新種 オス


レベル 16/25.


状態 快調【オリハルコン】


剣技 神聖魔法+ 鑑定+ 進化



おぉ!レベルが7も上がってる!あと、レベルを9上げれば進化できる……

でもな……オーク1匹でレベルが1上がるかと思ったけど、ここまで来る時にオークを十数匹倒してるから、もっとレベルが上がってるかと思ったんだけどな……

経験値が入りにくくなってきたのかな、そんな事をしみじみと思っていたら


「りんさん、お茶をどうぞ、熱いので気をつけてくださいね」


「ありがとう、ナユナ」


ナユナがお茶を渡してくれた。

私はお茶を飲みながら、ナユナに聞きたいことを言った。


「さっきナユナが、レベル上がったかもってって言ってたけど、自分のステータスって見れないの?」


「はい、自分では見れないです。だから、自分のステータスを知るには、ギルドの鑑定士にお願いするか、ヴェルザンディ教にお布施を払って見てもらってますね。あと、りんさん鑑定スキルを持ってる人も珍しいので気をつけてくださいね」


そうなんだ、知らなかった……だから、シンシアさんはステータス改ざんの時に鑑定スキルを隠すように言ってたのか。


「そうだ!りんさんお願いがあります。わたしのステータスを鑑定してくれませんか!」


えぇ!突然だな!うーん……そう言えば、いままで私ってクロ以外鑑定した事なかったな。


なんか、人を鑑定するのって人のプライバシー見るみたいで、なんかやなんだよね。

でもナユナが見てくれって言ったし、でもな……とりあえず確認だけしよう。


「……えっと、確認だけど本当に見ていいの?」


「はい!お願いします!」


うわぁー、私を見るナユナの目がキラキラしてるよ。

めちゃくちゃ、期待されてるし。

よし、少し恥ずかしいけど、ナユナのステータスを見てみるか、見る方が恥ずかしがるってちょっと変だけどね……


「それじゃあ……失礼します……やっぱちょっと恥ずかしい……鑑定」


恥ずかしさのを紛らわすために、いろいろ言ってしまった……

あぁー恥ずかしかった……でも、これを乗り越えたから、色々な人のステータスプライバシーも見れるね……フフフ




ナユナ


種族 人間 女


レベル 20


状態 快調 【オリハルコン】


空間魔法 火魔法 風魔法



ちなみにナユナステータスはこんな感じだった。

私よりもレベルが4高いし……これが経験の差なのかな。

あと、ナユナにもバリアを掛けてるから、状態の所にオリハルコンってなってるよ、これでナユナの防御も完璧だね。


「ナユナのステータス鑑定したよ。レベルはレベル20だったよ」


「レベルが20……前見てもらった時よりも5も上がってる!」


「そうだったんだ。おめでとう、ナユナ」


「鑑定ありがとうございます。りんさん」


「いやいや、ナユナのおかげで鑑定スキルが解禁できたから、こっちこそ、ありがとうだよ」


だって最初の鑑定がクロで鑑定結果がクロのあだ名とクロの性能がなんでも斬れる剣って言う、なんかお粗末な結果だったしね。


《りん、今失礼な事、考えてなかった?》


《そんな事、考えてないよ》


チッ!クロの奴、感だけはさえてるな。


「そう言え、さっきナユナ魔力が増えたかもって言ってたけど、レベルが上がると魔力も増えるの?」


「はい、人によって上がりやすいものは違いますけど、わたしみたいに、魔法が得意な人は魔力が上がりやすいですね。逆に身体を張って戦う人は身体能力が上がるみたいですよ」


「そうか、だから馬車の時に戦った時より身体の動きが良くなったのは、レベルが上がって身体能力が上がったからなんだ」


そう言えば、神聖魔法も私って使うけどレベルが上がると魔力も上がるのかな……そんな事を考えてたらクロが……


《りん、今レベルが上がったら魔力が上がるかもって思ったでしょう。でもね、実は神聖魔法って特別なスキルだから、魔力とか関係なんだよ》


《そうなの?》


《だってあれだけの回復力と防御力を普通の回復魔法や守備魔法を使ったら普通の人は魔力枯渇を起こすどころか生命力も奪われて良くて一生昏睡状態、下手したら死んでしまうからね》


そうだったのか、まぁリスクがないなら、これからもバンバン使っていこうと。

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