第104話 〖 真空パックのショートケーキ〗について。

 今回は私が最近書き終えた〖真空パックのショートケーキ〗という小説について書かせてください。

 

 読んでいない方にも伝わる様に書けたらいいなと思っています。


 本当は近況ノートに書こうかなと思っていたんですが、色々考えた結果こちらに。


 えーと、簡単に説明しますと〖真空パックのショートケーキ〗というのは、男女の片思いのお話です。人を好きになる事に自信を無くしている主人公が「この瞬間を真空パックにして取っておければいいのに」と思っているところから始まります。


 とはいえ、ショートケーキを真空パックにしたものを想像してみてください。ぐちゃぐちゃですよね。笑

 結局、綺麗になんてとっておけないよってことです。


 ちなみに、私は小説を書く時にプロットというものを書けずに始めちゃうんです。はい、駄目ですよね。名前もその場の思い付きなので、あれ?苗字なんだったけ!?今何月だっけ?部屋番号は?と前作の時に大変になりました。笑

(自業自得)


 なので、今回は名前と年齢だけはメモして、後はラストはこうするって事を決めてスタートしたんです。(アイデアとテーマだけは1番最初にあります)


 こんな事を書いたら怒られてしまいそうですが、こうやって書くことしか今のところ出来ないんです。


 そんな中で、今回は突如として書きたいキャラクターが出来ました。「田口」というキャラクターです。その頃、King Gnuにハマり出しまして。笑

「vinyl」という曲をすごく聴いていたんです。


 それまではクリープハイプをガンガンに聴いて恋愛脳になって書いていたのですが。

(今もそれは度々やっています)

 

 急に「vinyl」という曲に触発されてMVを見る度に、田口はこんな感じとぼんやり思っていました。でも、いつの間にか、もはやテーマソングの様になっていました。


 そして、私の小説は田口のおかげで完結することが出来たと言っても過言ではないくらい、彼には助けられました。笑


 書き終えてみて思ったのですが、コメントやレビューを下さる方々から教わることが沢山あったんです。


 例えば「私も真空パックで閉じ込めておけば良かった瞬間がありました」というコメントを頂いた時に、私は書いていて1度も自分だったらどの瞬間を真空パックにしたいとか考えなかった……。これには、我ながら驚きました。

 

 自分で書いてるんだから思おうよ!って。

 

 あと、窒息しそうと共感してくださる方もいらっしゃって嬉しかったです。


 こんな感じに言われて初めて気づくことのオンパレード。


 レビューでも「少々こじらせ気味のアラサー女子」と書いて下さっていて「そっか、主人公ってこじらせ気味なんだ!確かに!」と思ったり。

 

 最後に出てくる女の子の恋は「恋ではなく、もはや愛ですね」とコメント下さった方もいらして、そこでも「確かに!その通りです!」と思いました。


 もう「確かに!」の嵐。本当に!


 その「確かに!」の集大成の様なレビューも頂きまして、それはどこからどこまでも「確かに!その通り!」と言いたくなる様なレビューでした。

 

 King Gnuの「vinyl」のことにも触れて下さっていて、歌詞で「さよなら愛をこめて」とあるのですが、そこの指摘にまず驚きました。

 私は確かに「vinyl」を田口のテーマソングの様にしていたんですけど、曲とMVの雰囲気として捉えていたので、聴いていたはずなのに歌詞は全然意識していなかったんです。(耳には入っていたはずなので無意識ながらも…ということになりますよね)

 

 そして、お風呂に入りながら改めて「vinyl」をじっくり聴いてみたんです。そしたら本当に驚きました。自分でも思った以上に私は触発されていたみたいです。笑 ちょっと自分で怖くなりました。


 あ、でも視覚的にはMVで2人の女性も出てくるので、それもあって田口というキャラクターにピッタリと思ったり、こういう感じ!と思ってはいたので、上手くいった?のかもしれませんけれど。


 そして、読んで下さっている方はやはり本を沢山読まれている方々なので、私の拙い文章でも理解してくださるんだなぁとつくづく感じました。


 話は少しズレますが、先日ある方が書かれている音楽のエッセイのコメント欄に私のオススメも勝手に載せたんです。すると、コメントのお返事にはその曲のMVについての考察がきちんと書かれていて驚きました。私はその曲をエンドレスリピートの様に聴いていても、全然気付けなかった事柄だったんです。


 つくづく私は「こういう感じ」「こういう雰囲気」という軽さで生きているんだなと思いました。

自分では考えているつもりなんですけど……ね。

 情けない……。



 長くなってしまいましたが小説について触れさせて頂きました。


 村上春樹さん風にあまり詳細は明かさずいこうかなと、あとがきは書かずにいたんですけど。笑

 結局こうなりますよねー。


 でも、これは断じてあとがきではありません!!

(じゃあ何?)



 


 ちなみに、散々書いた「vinyl」です。

  https://youtu.be/RLAw8Ct9k48


 田口を感じるでしょうか?


 



 





 


 

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