第91話 アップルパイとビール。
昨日は、夫の両親に会うために息子の塾の終わる3時頃から電車に乗り、待ち合わせ先のショッピングモールへ行ってきました。
お義父さんは少し痴呆が進んでいて、ちゃんと会えるのは今年までかもしれないとお義母さんから聞いていたんです。
それならば夫も絶対に会っておいた方がいいと思い、仕事が休みの日曜日に約束をしました。
けれど、結局夫が仕事になってしまったので、私と息子の2人で会いに行ってきました。
まぁ、これはいつものこと。
夫は行かない。息子すら行けないけれど、私だけが行くというのは、もうお決まりです。
会いに行くのは全然いいのですが、私にも都合がある中で、いつも何かに追われる形のバタバタで会いに行くんです。
なので、出掛ける前はいつも少し憂鬱な気分。
それでいて、会うと元気な様子が分かりホッとしますし、会いに来て良かったなぁと毎度思うのですが。
昨日は、息子のクリスマスプレゼント兼お年玉を渡したいと言ってくれていたのと、夫の年末調整の用紙記入の為でした。
夫の書類関係って忙しかろうが何だろうが私が全部やるんですよね〜。(多分夫は役所関係や保険、銀行などの事は一切やったことが無いと思う)
でも、私の事って全て私がやるのにな〜。
……おっと、危ない危ない。
口から毒が溢れ出しそうでした。笑
書類を書き込み、お義母さんから手作りのアップルパイを頂きました。このアップルパイが毎度本当に美味しくて、心が温かい気持ちになります。
その時、お義父さんは「もう帰りたい」と言っていました。息子より気持ちは幼くなっているのかもしれません。迷子にならぬようにおじいちゃんと手を繋ぐ息子。(お義母さんに頼まれたからですが)
息子の為に繋ぐのではなく、おじいちゃんの為に繋ぐのです。それは、何だかほっこりする光景にも見えつつ、切ない気持ちにもなりました。
その後、お土産にたい焼きを買ってもらい、その場で解散となりました。
私の親と会う時もそうなのですが、どちらの家族も基本現地集合、現地解散な家族なのです。笑
そうして、激混みのショッピングモールから電車に乗って帰ると、夫は帰宅済み。仕事納めだったとのことでした。(それすらその日にならないとわからないような仕事)
私も息子も人混み疲れしていた中、仕事納めでテンションの高い夫は、買い物に行こうとしつこいので泣く泣く付き合うことに。
そして、珍しくお酒を飲みたいと言う夫。瓶のコロナビールを買っていました。私も飲んだことが無いので、ちょっと飲んでみたい。
たっぷり買い物をして家に帰ると、さっそくコロナを開けていたので、ひと口だけ私ももらいました。
……ま、ま、ま、まずい!!!
同じビールでもひょっとしたら美味しいのでは?と思った私がバカでした。
ただのビールじゃないかーい!!!
と、未だにビールの美味しさが全く分からない私はお風呂上がりにコーラを飲んで落ち着きました。
やっぱりサイダーとかコーラが1番美味しい。
なんじゃ、ありゃ!!!
オレャレなだけか!!!
(勝手に飲んで勝手に悪態をついている。笑)
激混みのショッピングモールで夫の両親と会い、良い思いと切ない思いを感じながら疲れて帰ると、夫からのまずいビール。(夫からではない)
ふつふつと怒りすら沸いてきました。
(完全なる八つ当たり。笑)
アップルパイを食べて優しい気持ちに戻ろうと思います。
それにしても、ビールってどの瞬間に美味しいって思うのでしょうか。
最初飲んだ時から「美味しい!」って思う人はいるのでしょうか。
もしくは「まずいまずいまずいまずい…」を繰り返し、まずいの向こう側にたどり着けるとか?いつしか悟りが開くとか?
そんな道のりを経て「美味しい!!」に変わるのでしょうか。
分からない。
お酒の味のしないお酒を探しているような邪道な私には多分永遠に分かりそうもありません。
だったら、もう飲むなって話ですね。笑
ごめんね、ビール。
ありがとう、アップルパイ。(癒しを)
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