第82話『愛がなんだ』

 ずーっと観たかった『愛がなんだ』という映画を今日は観ました。


 角田光代さん原作で、岸田ゆきのさんと成田凌さん主演の映画です。


 原作を読んで、すぐ映画化を知って楽しみにしていました。角田光代さんの小説はちょこちょこ読むのですが、この本が1番好きです。


 好きな男の子に都合のいい扱いをされて、それでも追いかけて好きだと思い続ける…ある意味イタい女子の話です。


「好き以外はどうでもいいことなの」

 

 という、主人公のセリフが私は好きです。

 (若干違ったら、すみません)

 

 が!この主人公、好きな彼の為だけに生活していて仕事もクビになるくらいなんですよねー。さすがにそれはないなぁと思うんですけど。笑


 そこまでしても、その相手の男は恋人にもしてくれないし、その上、他に好きな人が出来て協力までさせようとするどうしようない男。


 ……けれど、イタいとかどうしようもない人々の話が私は好きです。


 時にはずるくて、

 どうしようもなくて、

 カッコ悪くて、

 でも、どうにもならなくて、

 もがいている。

 

 それが本当なんじゃないかなぁと思うのです。


 しかも、表立ってドラマチックな訳ではなく、まるで自分だけが途方に暮れてしまうような、置いてけぼりになっているような。


 そんな話が好きです。

 ……大丈夫か、私。笑


 とはいえ『誰かの木琴』という年下の男の子に恋をして尋常じゃなくなる主婦の本を読んだ時には怖いだけで、全く共感は出来ませんでしたが。笑


 最後は報われなくても、主人公の心の中だけは穏やかで終わって欲しいなぁと思う、今日この頃です。


 昔は「なんで?こんな終わり方!?」というものが好きだったんですけど……。年齢のせいかに少し救いが残るものが好きになっちゃいました。笑


 ちなみに、そういった感じの邦画だと『ゆれる』や『ジョゼと虎と魚たち』が好きです。


 あ!この前観た『勝手にふるえてろ』も良かった!多分こちらが好きな人は『愛がなんだ』も好きなのでは……。


 こんな感じに、メジャー過ぎないオススメ邦画ありませんかね。教えてもらえたらすっごく嬉しいです。


 よろしくお願いします。


 

 


 

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