第52話 「僕」か「俺」問題。

小説を書く時、

出来たらリアリティーのあるものを

書きたいと思っています。


しぐさとか言葉遣いとか。

まるで自分の日常にあったかのような。


とはいえ、それは目標なので

なかなかそうは上手く出来ないのですが。


結果、こんな奴いないよ、とかになってしまいます(笑)



そして、その中でも男の子を書く時に

ぶち当たる壁みたいなものが毎度あります。



それが、「僕」か「俺」問題。


文章を書く時や、目上の人と話す時に

「僕」は多くあっても、

現実同世代の仲間や恋人といる時に

「僕」と言っている人って

私の周りにはあまりいなかった様に思うんです。

(ゼロではなかったけれど)



実際、息子やその友達を見ていても「僕」と呼んでいる男の子は本当に少ないです。



下手すれば、「俺」でさえイントネーションの語尾の上がる「オレ⤴」の子さえ結構います(笑)



礼儀正しいナイーブ男子好きな私としては、

息子に「僕」であって欲しかったけれど、

「俺」に定着してしまいました。

(そこに親の意向なんてものは存在しない)



じゃあ、小説を書く時にはどうすればいいのでしょうか。


「僕」好きな私としては、「僕」で行きたい。


(なので「紐解くとさようなら」というものでは、

心の中では僕、人と話す時は俺、にしていました。それこそいないよ!と思いつつ)



けれど、リアリティーを求めるのならば

「俺」の方が自然なのでは?


ただ、「俺」だと急に男っぽくなり過ぎやしない?

と思うのです。

それはその人の書き方1つと言われてしまえば

それまでなのですが…。


まぁ、読んでしまえば「僕」でも「俺」でも

朧気な記憶なんですけどね、私の場合(笑)


例えば、村上春樹の小説って全部「僕」だったっけ?とか。ほとんどが僕だった気はするけれど、

俺って無かったっけ?と。

(主人公でなければ「俺」の人はいましたよね)


散々読んでいても私の様に適当な人はこんなです。



「僕」と「俺」問題。



このままでは、

最終的に、「僕」ばっかりになっているから

次は「俺」と言いそうな子を主人公にしようかな…

とか、そんな決め方!?になってしまいそうです。







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