第254話日曜日の日常

日曜日の朝はルイスが隣に居て何か幸せだ。




ただお互い寝相が悪く腕枕で寝た筈が今日はお互いに広いベッドに斜めに大の字で寝ていた。


子供か!!私達!




「おはよう」


ベッドの中で近寄りまだ寝ているルイスの頬をつつく。




「んー!もう朝かー!」


ルイスが目を開ける。


「うお!俺、寝相悪いなー!」


「いや、私も斜めになっていたよ。」


お互いに笑える。ベッドがデカすぎるんだよ。




「ルナリー。寝起き可愛い。」


ルイスがギュッと抱き締めておはようとキス。


「ルイスも寝起き可愛いぞ。寝癖とか。」


頭をふわりと撫でる。跳ねた髪が可愛い。


「本当だ。寝相悪すぎたな。」


寝癖も無防備な感じで良いなあ。ふふっと2人で笑う。




「学校行くか!」


「うん。」




着替えて寝癖も直ったルイス。今日もかっこいい。


朝食は軽くトーストと珈琲。




起きてこないグレンさんとローズさんはほっといて学校へ。




すっかり風も初夏の空気。単車が最高に感じる季節。




構内の隅に何時もの様に単車を停めて構内へ。


「誰が来てるかな?」




レッスンルームにはキャサリンが来ていた。


「おはよー!」


「1人か?」




キャサリンは苦笑しながら


「ジェファーソンはパルドデア大使館へ行ったわよ。」


と言った。




「相変わらずだな。」


「素晴らしい行動力!」


毎度、素早い。




「ラジオ局って想像つかないのよね。行ったことある?」


キャサリンに聞かれたが流石に無い。




「場内アナウンスの拡大版みたいな感じかなあ。」


「沢山、機械あるイメージ。」


うんうん。私達がもっと専門的な職種からの転生者ならテレビも造ったり出来るんだろうけど知識ないからなあ。




「おはよー。」


「あれ?ジェファーソンは?」


クライスにカイン、ちょっと遅れてジョージとエミリアもやって来た。




「パルドデア大使館に行ってるわよ。」


クライスは察して吹き出した。




「流石、早いねー!」




なんの事か解らない3人に昨日の出来事を説明する。




「ラジオ?あの前言ってた機械だね。」


「確かに行かないと全然想像つかないですよね!」


ジョージとエミリアはなるほどと頷いた。




「パルドデア・・・?」


行くの?とカインが嫌な顔をする。




「飛行船、またかー!!!」


叫ぶカインが気の毒だけど。




「行かないで留守番するか?」


ルイスが意地悪そうに笑う。




カインはちょっと悔しそうに


「行くよ・・。見たいし。」


と呟いた。高所恐怖症って治る方法無いのかなあ。




「そういや、会長遅いね?」




「昨日、疲れたのかなあ。」


何となく何もせず話し込む。




「曲作りしてるのかもね。」


キャサリンがまた考えていかないとねー。と言う。


確かに曲作りが1番時間かかるからなあ。




「今度のソロは誰がやる?」


残りはカイン、ルイス、ジョージ、エミリア、会長、私もか。




「そう言えば。僕のどんなイメージか決めてなかった。」


かっこいい系?謎?とカインが言う。




「カインって低音だもんなあ。」


「高音はやっぱりきついよな?」


カインは流石にクライスの様な音域は無理だと言う。




ジョージも中音域、エミリアもルイスもか。結構限られて来る。


あー。会長多分悩んでるな。




「私達も何か考えて待とうか。」


ノートを広げて個人曲やユニット曲を作るかと悩む事にした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る