第190話カイン生徒会長のお仕事
初仕事が文化祭とは荷が重い。
しかも自分も出るのに。
会長が今まで座っていた椅子に自分が座ることになるとは思わなかったなあ。
今年の文化祭コンクール出場者を確認。
懐かしいな。去年は姐さんが監禁されたのを走り回って捜したよね。
①混声4部(ソプラノ、アルト、テノール、バス)とピアノ、管楽器、弦楽器
②混声4部(ソプラノ、アルト、テノール、バス)とピアノ、管楽器又は弦楽器
③女性3部(ソプラノ、メゾソプラノ、アルト)、ピアノ、管楽器、弦楽器
この構成は去年と同じっと。①の出場者は3組とか。。少ないなあ。1年生は居ないし。僕らが特殊だったのかもね。②も少ないし③からやっと増える。
④と⑤は楽器はピアノだけでこの出場者が1番多い。
さてと。順番は当日のくじ引き。
先生と文化祭実行委員に管理はお任せ。
小ホールと中ホールでの発表の管理に露店もね。
露店は有名店からの出店ばかりだから変なの居ないと思うけれど一応全部確認。
2日目、メインイベントは僕らのコンサート。そういや何歌うか決めていません。30分ね5曲くらいかなー。
露店回るなら初日かな。って生徒会長は遊ぶ暇あるのかなあ。
コンコン。生徒会室のドアがノックされる。
「ういーっす!」
「姐さん!ルイス!」
仕事手伝いに来たぞーと2人が来てくれた。
「助かる!!」
文化祭の資料等を見せる。
「だれが取り締まりするかとか決めるの?」
「姐さん取り締まりって。。まあ、そんな感じだけどね。」
殆どは文化祭実行委員がやるんだけれども。
「生徒会の腕章つけてウロウロ警護する感じかな。各ホールの見回りと露店や校内とか。」
「おーー!警護人やろうぜ!」
ルイスが張り切っている。何かあってもルイスと姐さんが警護人やるなら大丈夫だな。これは2人にお任せっと。
「出し物のチェック手伝って。」
個人の有志の出し物やクラスの演奏などだねー。と提出書類を見せる。
変なのじゃ無ければ印鑑押して承認っと!!
「あー。会長って凄いよ。良くこんな仕事1年生からずっとやってたよねー。僕、めげそう。」
本当に疲れる。
「頑張れカイン会長ー!」
「やめてー。恥ずかしいー!」
生徒会長ってもうケビン会長のイメージしかない!
トントン。入るよ?と噂の会長がやって来た。
「かーいちょー!」
僕は会長に泣きつく。
「カイン。もう限界なのか?」
会長は苦笑い。文化祭は面倒だよねと言っている。会長でも面倒なんだなあ。
4人でやると仕事も早い。と言うより会長の手腕が凄い。
「こう言うのは教師にやらせて良いからね。」
「これは文化祭実行委員。」
と決めてくれたので助かった。
「終わった。これを先生に出したら良いんですよね?」
そうそうと会長が頷く。
「じゃ、レッスンルーム行こうか!」
そう言われて頷く。まだまだ会長らしくない会長だけど頑張ろ!
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