第186話それぞれの野望②

何時もは打ち上げとかやりたがるジェファーソンが今日は解散と言った。


そして、私を城へ連れて行くと言っている。




これはジェファーソンのストレスMAX確定だ。




車の中ではコンサートの成功をそれは嬉しそうに話す。


「キャサリンのJupiterは最高ですよね!本当に良かった!」


「異国の友へのお客様の感動も凄かったですよ。」


楽しかった。でも疲れたねと笑い合う。




城へ着いてジェファーソンの部屋へ。




今日は綺麗な部屋だ。散らかってない。




「キャサリン、、。」


部屋に入った途端抱きしめられる。




ちょっとこれはびっくりした。そのままソファへ押し倒す様に座らせられた。


「ジェファーソン!えっ!!」


「ごめんキャサリン、我慢出来ない。」




えー!!どうしよう!ダメよ!結婚前なのに!






そしてジェファーソンは座らせた私の膝へ頭を乗せた。


んんん?!


「癒されるー!!」


ゴロンとソファに足も伸ばしジェファーソンは幸せそうな顔で私の膝の上から私の顔を見た。


これは膝枕だね。




「ジェファーソン。疲れてたのね。」


優しく髪を撫でると満面の笑みでありがとうと言った。




「もうー!頑張りすぎ!」


「キャサリンが居るから頑張れるんだよ。」




わー。何なんだめちゃくちゃ照れる。




目がトロンとして来たジェファーソンをそのまま寝かせる事にした。


寝顔可愛い。かっこいいし可愛い。


鼻高いなあ。お肌すべすべだ。




本当にかっこいい。ジェファーソンが私の膝枕で寝るなんて中学の時には考えられなかったなあ。




しかも、暴走特急だしお祭り人間だし頑張りすぎ。


スマートな王子としてのジェファーソンだけしか知らなかった。




今は前より大好きだ。




「あっ。寝てた。。」


20分程で目を覚ましたジェファーソンと目が合う。


「スッキリした?」


欠伸をしながら伸びをして起き上がって私の横に腰掛けた。




「本当にありがとう!疲れ取れた!!」


いつもの元気なジェファーソンだ。




「キャサリンの膝枕は最高だね。」


「もー。膝枕で良かったら何時でもどうぞ!」




ありがと。ジェファーソンがチュっとキスをしてきた。


うん。




「明日はアンケートをまとめようか。」


「そうね。どの曲が良かったかとかね。」


結構書いてくれた方が多く200枚以上集まった。




「僕は国立ホールを満員にしたいです。」


ジェファーソンは真剣な顔をしていた。


「レコード化も考えています。儲けるためじゃない。」


それは解る。




「この国に沢山の感動を与えたい!」


自分達が感動したように国民皆に新しい音楽を与えたい。




「それが僕の野望かな?」


ニヤっとジェファーソンは笑う。




「勿論、私もその野望に付き合いますよ!」




私の野望はなんだろうなあ。




「そうだ!!私も野望あります!」


何?とジェファーソンが嬉しそうに聞いて来た。




「プラゲ国でコンサートをいつかしたいです!プラネットと琉球と2箇所で!!」


そう言うとジェファーソンもそれはしたいね!楽器のお礼も兼ねてやりたいと言ってくれた。




私にとってそれは凱旋公演なのだ。絶対にやりたい。




だから頑張ろう。沢山、曲思い出してもっと売れよう!!




「ジェファーソン!明日からまた頑張りましょう。でも1人で頑張り過ぎないでね。」


そう言ってジェファーソンにキスをした。




「また不意打ちする。」


ジェファーソンはそう言って抱き締めてお返しに熱烈なキスをしてきて。


お互いまた照れた。。

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