第2話 1年目の浪人

 1年目の浪人の時は、とにかく広島県で一番の街に寮があったので様々な誘惑があり、それに負けてしまいました。

 予備校に行っても美人だらけだったのでその人たちのつける香水とかファッションが気になって 授業をちゃんと聞いていませんでした。

授業がわからないからそっちが気になっていったのかもしれません。

 とにかく センター試験9科目で360点の年頃の男子にとっては授業よりもそっちが気になっていました。

 同じ寮の人も今の浪人生活が楽しい?とか言っている人もいました。多分都会の誘惑に負けて雀荘やパチンコや風俗や野球観戦やスポーツをみんなで楽しんだりしていたのだと思います。

 勉強ができる医学部志望の友達から勧められた参考書も全然やってみてもその科目に興味がもてませんでした。その理由は説明が足りなくてディホルメされすぎているということでした。今思えばそういう自分の性質が後で成績が伸びた理由かもしれません。その時点では勉強を投げ出すのに拍車をかけてしまいました。

 7月からはドラクエ7をネットカフェですることにはまってしまいました。ただ真面目な友達たちと夜ジョギングして仏舎利塔という広島の夜景が一望できるとこまで行って夢を語り合うということをしていてそれが自分の真面目な気持ちを呼び覚ますきっかけになっていました。友達は国境なき医師団になりたいと言っていました。

 さすがに12月にこのままではやばいと思って寮を出て実家から予備校に通うことにしました。12月に自分が決心したことは、勉強がわからなくていいからとにかく夜9時まで予備校の自習室の机に向かって居ようということでした。

 そして、センター試験が終わっても勉強がわかるようにならないから、センターレベルの勉強をしていました。

 他の人に馬鹿にされましたがある女の人が彼は謙虚なんだよ。と言われて自分のやっていることを馬鹿にしないでちゃんと見てくれる人がいることに感動しました。結局この年は国立大学を一つだけ受験して不合格でした。

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