第202回 自作の構成はどんな感じですか?

 アンケート202回目。今回は、書き手の皆さん自作の構成について聞いてみました。その結果はこちら。


 書き手の皆さんに質問です。自作の構成はどんな感じで作っていますか?


 起承転結  46.7%

 序破急    0.0%

 3幕構成   6.7%

 分からない 46.7%


 最終投票数は15票でした。


 物語の構成、構成と言う言葉が適切かどうかはよく分かりませんけど、話の起伏についてですよね。起承転結と言う言葉はとても有名なので、知っている人も多いと思います。私は4コマ漫画の描き方で知った言葉ですが、漫画発祥の言葉ではないみたいですね。まぁ語源についてはこの際別にいいのですが。

 3幕構成と言うのは、ハリウッドのシナリオのテンプレなのだそうです。序破急は能のセオリーだったっけかな? 最近は3幕構成で物語を流れを作ろうと言う勢力も強くなっているようですね。


 私がこのアンケートに自分で答えるとするなら『起承転結』を選びますね。何故なら、小説を書く前は漫画を描いていたから。漫画の基本は起承転結ですから。

 と言う訳で、物語を書くと必ず終盤で困難が訪れてそれを解決する流れにしがちです。な~んにも起こらない話はね、ちょっとダメなんですわ。やっぱトラブルあってこその物語ですよ。


 アンケートの結果なのですけど、『起承転結』と『分からない』が同率の46.7%でこの2つが一番多くの票を得ていましたね。やっぱり日本人は起承転結で物語を作る人が多いんだなぁ。

 分からないと言う人は、そう言うのを意識した事がない人なのでしょうね。自覚していてもしていなくても物語は作れますから。ただ、意識していた方が物語の流れをコントロール出来そうな気はします。


 3番めに票を集めたのは『3幕構成』で、得票率は6.7%。これを選んだ人はハリウッドシナリオの書き方を参考に作劇しているのでしょうね。ミッドポイントとか何とか言うのも意識しているのでしょう。物語のどの辺りで盛り上げてどの辺りで協力者が現れてとか、料理のレシピみたいにしっかり計算して書くのだろうなぁ。


 最後に残った『序破急』は誰も投票しておりませんでした。序破急って割と聞くようになった言葉ではありますけど、作劇で使うには馴染みの薄い概念かも知れませんね。私もエヴァの映画で初めて知ったクチですし(汗)。


 全体的に言うと『起承転結』強しと言う事で。やっぱり日本人に一番馴染んでいるのは起承転結なんだなぁ。最近は起転承結がヒット作の条件じゃね? て説も出てきておりますが、何事もまずは基礎が出来てからの応用ですから。やっぱり起承転結はこれからも履修すべきものだと思うばかりです。


 と言う訳で、今回の最終投票数は15票と、今回は割と多くの票が集まって胸をなで下ろしました。次回もどうにか10票以上集まって欲しいところ。

 今回もアンケートに参加してくださった皆さん、有難うございました。


 さて、次回は小説をいつから書き始めたかについてのアンケートとなります。

 こちらも、よろしければ気軽に答えてくださると嬉しく思います。

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