風
らび
風
人ごみを離れ、家に帰る。
外はまだ明るい。家には自分一人。
ベランダの窓を開ける。
潤った涼しい風が、とても心地よい。
空は灰色。目に見えないくらいの雨が降る。
その潤いを含んだ風の、心地よさよ。
今まで人ごみにいたことを、忘れさせる。
フローリングに座り込み、レースカーテンの外側に入る。
潤う風よ。心地よい。
どれだけでも、じっと座っていられる。
もう戻ろうかと思っても、
まだ浴びていたいと名残惜しい。
今まで人ごみにいたことを忘れさせる、
心地よい、風よ。
風 らび @vvvravivvv
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