らび

第1話

人ごみを離れ、家に帰る。


外はまだ明るい。家には自分一人。


ベランダの窓を開ける。


潤った涼しい風が、とても心地よい。


空は灰色。目に見えないくらいの雨が降る。


その潤いを含んだ風の、心地よさよ。


今まで人ごみにいたことを、忘れさせる。




フローリングに座り込み、レースカーテンの外側に入る。


潤う風よ。心地よい。


どれだけでも、じっと座っていられる。


もう戻ろうかと思っても、


まだ浴びていたいと名残惜しい。


今まで人ごみにいたことを忘れさせる、


心地よい、風よ。

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