不登校日誌

第9話2006/9/xx ⑤

2006/9/21(木) 17:26

駅を出て、学校に向かう途中の道で引き返した

今日は母が休みだから、学校い行かない訳にはいかない

だが、帰って来てしまった

帰って来る途中、車に轢かれそうになった

パチンコ屋の裏で

黒い車の若い人

『ちょっと、すいません』

はい？

自分は疑いもせず答えた

道でも聞かれるのかな？そう思っていた

『今、何年生？』

思いも寄らぬ質問

驚きのあまり、馬鹿正直者は馬鹿正直に答えた

こんな普通に考えれば、おかしな質問に答えてしまった

一年生です

『今日学校は？行かないの？』

さらに質問は続く

はい

『サボり？』

はい

馬鹿正直、ご丁寧に答える馬鹿者

『遊ばない？』

驚愕

いや…

それはまずい

『援交とかダメ？』

すいません

必死で断った

『そっか。ごめんね』

車は去って行った

行っちゃえば良かったかな

最初から怖くて

でも

良く考えたら今更嬉しくて

相手にして貰えた事が嬉しくて

誰にも必要とされてない

居なくても構わない自分を

相手にしてくれた事が嬉しくて

それでも手は少し震えてた